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バレエの見せ場はグランパドドゥ!バレエファン必見おススメ作品ベスト6

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バレエ
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こんにちは南帆です。

白鳥の湖、ドン・キホーテ、眠れる森の美女、くるみ割り人形・・・

全幕バレエにはストーリーがあり、

それぞれのお話の中に、”見せ場” というものがあります。

クラシックバレエの場合は、歌やセリフなどはありませんので、

それを ”踊り” で表現する場面が多いんですね。

マイムなどのこともありますけど、やっぱり、踊り! です。

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その名場面、見せ場となる踊りの体系で一番多いのが、

”グランパドドゥ”

と呼ばれるものです。

グランパドドゥってなに??

これは1847年以降サンクトペテルブルグのマリンスキー劇場で

振付家として活躍した、マリウスプティパが確立した踊りの形式で、

以下の形に分かれています。
1.男女で踊る、アダジオ。
基本ゆっくりした曲調で身体のラインなどの美しさを
二人のペアリングで魅せる。

2.男性一人によるバリエーション(ソロ)
(基本女性は舞台上にはいない)

3.女性一人によるバリエーション(ソロ)
(基本男性は舞台上にはいない)

4.男女による、アップテンポのコーダ(締め)
ここでは総まとめとして、男女ともに、優れたテクニック(回転など)を披露する。
技の見せ所となり、大いに盛り上がる。グランフェッテの32回転などが含まれるものが多い。

以上の形式がグランパドドゥと呼ばれています。

1のペアの踊りだけのものはパドドゥ、フランス語で

二人のステップ、という意味を持っています。
マリウスプティパは、自身もダンサーではありましたが、

 

チャイコフスキーの三大バレエ、

 

眠れる森の美女、くるみ割り人形、白鳥の湖

 

を振り付けています。 この振り付けはほとんど今でも崩されておらず、

現在の公演にもずっと引き継がれています

そして、この中にも見せ場のグランパドドゥはもちろん用意されています(^^♪。

舞台の中でも盛り上がる見せ場としてのグランパドドゥですが、

ここだけ、抜き出して観ても

一つのストーリーをみるようにすっきりまとまっていますので、

グランパドドゥだけ抜き取って、

そこだけまとめたガラ公演はよく行われます。

それでは!!

私が勝手に選んだ、各全幕バレエからのグランパドドゥベスト6!

ベスト6といっても、

それぞれに素晴らしすぎて、私には順位は

あって、ないようなものですけどね!!!

 

バレエ好きがおススメするグランパドドゥ集必見ベスト6

 

第6位 眠れる森の美女からグランパドドゥ

 

眠れる森の美女 グランパドドゥ

 

目を覚ましたオーロラと王子の結婚式からのグランパドドゥです。三幕から。

アダジオはなんとも夢のあるロマンチックな旋律。 耳に残ります。

この甘い音楽にのせて、お姫様になって、この作品を踊りたい乙女は多いですね。

女性はディアナ・ヴィシニョーワ、男性はロベルトボッレと

超、大大スターです。ロベルトボッレなどはもう容姿を観るだけでうっとり、

でもそんな容姿だけでないのがすごいっ!

こちらはバリエーションも併せてソロでもよく踊られます。

 

第5位 ドン・キホーテからグランパドドゥ

 

ドン・キホーテ グランパドドゥ

 

とうとう結婚できることになった、キトリとバジルのお披露目グランパドドゥ。

こちらも三幕です。

ゆったりしたアダジオは既にバランスなど、難しいテクニックがいっぱい。

キトリを演じているのは、押しも押されぬ、ボリショイバレエのスター、

スヴェトラーナ・ザハロワです。

このグランには、途中でソリストの女性が二人ほど、間に踊っています。

こういうパターンもたまにありますが、公演により、アダジオ、ソロ、ソロ、コーダ、

だけの場合もあります。コーダでは32回フェッテアントゥールナンが入っており、

ダンサーにとっては腕の見せ所ですね。

 

第4位 白鳥の湖からグランパドドゥ

 

白鳥の湖 黒鳥のグランパドドゥ

 

こちらも三幕。黒鳥のオディールがロットバルトに連れられ、宮廷に現れ、

王子を誘惑するグランパドドゥです。

上のイラストは白鳥のものです。二幕では王子と白鳥の愛の”パドドゥ”

が披露されますが、この全幕のクライマックスはヒール役の黒鳥

”オディール”が三幕で踊るグランパドドゥと言ってもいいでしょう。

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王子はオディールをオデットと見間違えたのか、ただ色気に翻弄されているのか、

あれだけ、湖でオデットに愛を誓っていたのに、まんまと騙され、ふらふらしてしまう

という・・・おろかな若い男性の典型ですね。(笑)

黒鳥役はあの100年に一人のバレリーナと言われ、先日惜しまれながら引退した、

シルヴィ・ギエムです。

このパドドゥはロットバルトも含め、パドトロワ(三人の踊り)として踊られる

ことも多いです。オディールにいろいろ吹き込むロットバルトがいやらしい。

オデットが窓に現れたときにはオデットの振り真似をして王子を誘惑する周到さ。

そしてコーダではこちらも32回転フェッテのお披露目があります。

 

第3位 くるみ割り人形からグランパドドゥ

 

 

くるみ割り人形 グランパドドゥ

 

こちらも三幕。 日本の誇るスーパーバレリーナ、吉田都さんの舞を是非とも

観ていただかなくてはと載せてみました。

(途中からくるみ割り人形の最後の方の部分も収録されています)

今は現役を引退され、2023年現在新国立バレエ団の芸術監督に就任されている

吉田都さんですが、彼女は世界三大バレエ英国ロイヤルバレエ団において

初めての ”女性東洋人プリンシパル”

となった人です。 現在は高田茜さんや金子扶生さんが女性プリンシパル

として活躍していらっしゃいますね。

 

バレエ団のプリンシパルって? ↓

 

これは彼女が英国ロイヤルバレエに移籍する前のバーミンガムロイヤルバレエ

で踊られた時のものです。

吉田都さんは西洋舞踊を踊る際の日本人としての身体的コンプレックスを

血の滲むような努力を繰り返して跳ね返し、頂点へ上り詰めた方。

その細やかな正確なテクニックは未だに多くの人の記憶に新しいです。

アダジオの曲の美しさは素晴らしく、コーダもグランフェッテを含む振り付けがありますね。

12月はあちこちでくるみ割り人形が上演されます。大人も子供も楽しめますので、

行ってみてはいかがでしょう?

金平糖のソロも有名ですよね。

 

くるみ割り人形ストーリー、Kバレエ熊川版とも徹底比較 ↓

 

 

第2位 海賊からグランパドドゥ

 

 

海賊 グランパドドゥ

 

グランドバレエ(全幕バレエ)が確立されたのが比較的最近の演目

「海賊」

全幕バレエとしてはまとまっていませんでしたが、早くから

グランパドドゥとしては有名で、独立してあちこちで

ご披露されていました。

海賊船の奴隷 ”アリ”と美しいギリシャの娘 ”メドーラ”の踊りです。

 

2位、1位は同じダンサーのペアをご覧いただきたいと思います。

私が個人的に大好きなダンサーなので・・

メドーラはロシア生まれ、今は英国ロイヤルバレエ団のプリンシパル、

ナタリア・オシーポワ。 アリは体型のせいでボリショイバレエ学校には

入れなかったけれども、それがどうした、の実力を誇る、イワン・ワシーリエフ

です。 彼らの特徴は何といってもそのテクニック。

回転、バランス、全バレエの歴史の中でも1,2位を誇る技巧派です。

 

アダジオの美しい旋律、そしてアップテンポのコーダはとても耳に残る

素晴らしい音楽。 そしてこの二人の超絶技巧をごらんください。

 

第1位 パリの炎からグランパドドゥ

 

パリの炎 グランパドドゥ

 

パリの炎はフランス革命の中で勇敢に貴族に立ち向かう農民の力強さを

描いた演目です。

ピエールとジャンヌという、兄妹が最初は登場し、この二人のグランという

演出もあるようですが、ジャンヌと恋人義勇軍のフィリップの

踊り、という説もあります。

 

この映像でもかなりなテクニックのオンパレードですが、

アダジオなんて優雅なものじゃ、ございませんし。

凄すぎるのです。

 

ブラボーの嵐ですね!

 

2位でもご紹介した通りのペアで、ジャンヌはナタリア・オシーポワ、

フィリップはイワン・ワシーリエフです。

パリの革命に力強く立ち向かって行く二人にピッタリのグランです。

2作品とも少し映りは悪いですが、どうしても観ていただきたくてこの映像をお借りしました。

 

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか?

”グランパドドゥ” はもちろん、全幕ものの見せ場のうちの

ひとつにすぎませんし、他にも男女の美しいパドドゥは

たくさんあります。

バレエの魅力はその他細かいところにもいっぱいありますが、

もし、バレエ鑑賞初心者の方でいらしたら、

このような踊りから見始めてみるのもいいかもしれません。

 

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