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東京バレエ団 海賊公演 キャスト秋元康臣 池本祥真 沖加菜子組 感想は?? 

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バレエ鑑賞
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バレエ好きな南帆です。

東京バレエ団世界初演、

 
”海賊” 
 

コンラッド 秋元 康臣
アリ  池本 祥真
目ドーラ 沖 加菜子
 
のキャストで拝見しました。

さて、感想はいかに???

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この日は、”東京バレエ団” の ”海賊” を

拝見して来ました。

東京バレエ団は創立55周年を迎える、

老舗のバレエ団で、芸術監督は幼少の頃より

ロシア留学を繰り返し、東京バレエ団の

プリマとして鳴らした、斎藤友佳理さんです。

 

”海賊”という演目は、

ガラなどで踊られるグランパドトロワが有名で、

なかなか、全幕バレエとしては拝見することが

ありませんでした。

全幕バレエとしての初演は 1856年のパリ。

でも、登場人物の名前こそ同じだけれども、

ストーリーは全然、違うものだったようです。

 

今回東京バレエ団は1997年にボストンで初演された

バージョンを採用、その時の指導者招いて作品を

造り上げました。

やっぱり 

全幕 ”海賊”、といえば、ごひいきの

Kバレエカンパニー、 
 

”アリ” と言えば

”熊川哲也さん” なんですが、

やはり、いろいろなバージョンを観てみたい!

そして、今回、それが現実になりました。

熊川哲也さんがKバレエカンパニーで作り上げた

”海賊” は

熊川さん独特の、

とても いい意味で、全幕ものとして、きちんと話が繋がっているので

踊りや衣装等以外にも

ストーリーを追いやすく、理解しやすい、

感動しやすい、という特徴がありますし、

海賊たちを通して、男性の力強いバレエがこれでもか、と

拝見できるのです。

やっぱり、そこがどうしても基準になってしまい・・・。

 
 

という先入観で東京バレエ団、の海賊を拝見したわけですが。

いや~~~、やっぱり、

バレエ団によって、

こんなにも違うのかといろいろ発見いたしました。

まず、全体的に言えるのは、
 

熊川さんの舞台設備やお衣装は、輝くばかりの美しい、

明るいゴージャスさとパステルカラーのイメージ。
 

比較して東京バレエ団のそれは、

どこか暗さを秘めた美術、くすんだ、負の、海賊という

どこか複雑な身の上を背負っているようなお衣装。

その中で美しいメドーラやギュリナーラが

キラキラに光った宝石とチュチュをまとっていて、

そのコントラストがすごい深い!!

お衣装はミラノスカラ座からお借りした、ヨーロッパもの!!!

なんか、重みがありますねぇ・・・

カリブの海賊とかのイメージに近いかな・・・。

 
 
どちらがいいとか、悪いとかではなくて、

やっぱり、両方、いいんだよなあ。
 

東京バレエ団の沖加菜子さん、秋元康臣さん、池本祥真さん

 
この3人が今日の主演となるわけですが、

秋元さんと池本さんは、Kバレエカンパニーからの移籍組です。

特に ”アリ” に配役されている池本さんは、

Kバレエカンパニーでも ”アリ” に抜擢されて、

その身体能力と存在感に圧倒されます。
 

Kバレエでは、ストーリーがどちらかというと 

”アリ” にスポットをあてて作られています。

熊川哲也さんが 奴隷である ”アリ” の

海賊たちの中でもカリスマ的な存在であること、

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主人に対して絶対のの忠誠心があること、を

あぶりだした形のストーリーになっています。

なので、どちらかというとコンラッドはそのボスとして、

貫禄のあるスチュワートキャシディなど、が抜擢され、

大きくまとめるイメージなんですが、
 
 

東京バレエ団は、

コンラッドの秋元さんが若い!そして、その彼と

メドーラの沖さんが中心に来ています。
 

アリはあくまでもその奴隷の位置づけ。
 

秋元さんはジャンプも高く、テクニックも素晴らしく、

若いリーダー、という感じで

コンラッド役にピッタリ。
 

沖さんは手足が長く、とてもラインが美しいダンサーです。
 

びっくりしたのは、

東京バレエ団は ”男性のファンの方” が多いのでしょうか?

ひとつ技を決めたり、踊り終わると、

なんと太い声の

”ブラボー!!!” が多いことか!!!

 
すごく公演自体が客席と一体になって盛り上がる感じが

すごく感じ取れましたね。

身体能力の高い 池本さんへの歓声はそれはすごいものでした。

いやあ、彼はやっぱり、少し違います。

何が違うのか。
 

ジャンプ力。

股関節を含む体の柔らかさ。

回転。
 

そのすべてのコーディネーションが素晴らしくちょっと違う。

ほんと、歓声は一番でした。

そして、実はそれは池本さん、秋元さんだけではなかった!

 

東京バレエ団、男性ダンサーの質の高さ!

 
いや驚きました。

周りの海賊たちもそうですが、

ランデケム役の宮川新大さん、ビルバンド役の井福俊太郎さん。

身体が大きくて、筋肉が大きい。

ピルエットのルルべが高くて安定している!

一人一人が大きな見せ場を作れる!!

素晴らしかったです。
 

女性ダンサーは、オダリスクの3人はよかったのですが、

特に回転のバリエーションの方。

でもその他の方々、少し、コールドがそろってなかったかな??

っていう印象が残りました・・・。

まとめ

 

今回は主要キャスト以外はオーディションで選ばれたそうです。

バレエ団の階級に関わらない自由な配役。

これはとてもフェアと思います。

 

そして、一つだけ、

東京バレエ団の海賊の ”ストーリー”。

最後はメドーラたちを救い出したものの、

船が航海中沈没して、

コンラッドとメドーラだけがなんとか助かる、

というところで幕なんですが、

 
その終わり方がちょっと好きじゃなかったかな・・・。

ちょっと、バレエ全幕の分かりづらいところが出たかな、と。

 
Kバレエはアリがコンラッドの身代わりになって死に、

コンラッドが悔やみながら海賊から足を洗って

メドーラと一緒になる、というストーリー。

やはり全幕なのですから、

終わり方にもう一工夫、あったらよかったかなと思うのです。

 
東京バレエ団の方々はポアント基金を募っています。
ダンサーの皆さんのポアントが展示してあります。

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