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Kバレエカンパニー クレオパトラ。あらすじを追ってみる

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Kバレエカンパニー
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バレエ好きな南帆です。

Kバレエカンパニー クレオパトラをご覧になりましたか?

熊川哲也さんが一から構成し、振り付けをし、音楽も集めて

2018年10月に世界初演された全幕バレエで、そして2018年6月には

大盛況により再演されました。

さて、この作品の魅力はどこにあるのでしょう?

クレオパトラという女性がどのように描かれているのでしょうか?

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私はバレエを鑑賞されるなら、まず

”ざっとでもよいから、ストーリー、登場人物を予習し、把握しておく”

ということをお勧めしています。

お勧めする、というよりも、マストですかね。

何故かといえばやはり、バレエには言葉、セリフがないこと。

残念ながら、何も知らずに初めて観てストーリーをすべて理解するのは

難しいかもしれません。

まったく何も前知識がなくて観るのと

”あ、これが、あらすじの中のこのシーンなのか”

と観ながらわかるのいうのでは、楽しめる濃度が

まったく違ってきます!!!

コンテンポラリーダンスやガラ(全幕の中のグランパドドゥやソロ等だけを

集めた公演)を観るのなら別ですが、

もし全幕もののバレエ(ストーリーがあるバレエ)を観るなら、

そのおさらいから、バレエ鑑賞が始まるといっても

過言ではありません。
 
 
よく、せっかく観に行ったけど、眠くなっちゃった、って人、

いるじゃないですか?

それはきっと、ここをすっとばしているからじゃないかと

私は思うんですね。

なんとなく誘われて行ってみた、とかね。

値段も高いですし、もったいないので、是非、騙されたと思って

ちょっと予習をしてみてください。
 
 

と、前置きは長くなりましたが、それでは、

”クレオパトラのあらすじは?” ということなんですけど、

この作品は芸術監督の熊川哲也さんが

2017年10月に初演したものですので、まだ

あらすじ自体は浸透してはいないかもしれません。

”クレオパトラ”という女性はとても有名ですし、

様々な逸話がつきまとう方ですが、

どのようなストーリー仕立てにするかは、芸術監督次第と

言えますね。

2017年10月の初演を拝見したときは、どんな物語か想像

できなかったので、

開演の30分前が開場ですが、少し早めに行って、

プログラムを購入して、登場人物とその関係性、

ストーリーをざっと頭に入れました。

プログラムには登場人物とストーリーは必ず出ているので、

これが一番わかりやすいですね。

Kのプログラムは3000円と少しお高いですが。

さて、クレオパトラという女性。 

熊川哲也さんの”クレオパトラ” のストーリーは

こんな感じでしたよ。

クレオパトラ あらすじ

■ 一幕

* 紀元前1世紀。エジプトのアレクサンドリア。

美貌を誇るクレオパトラは弟のプトレマイオス13世

共に王朝を治めている。 

プトレマイオスはまだ少年だったため、実権はクレオパトラが

持っているが、弟が次第に剣を覚え、クレオパトラに対立するように

なっていく。

男娼奴隷が美しいクレオパトラと一夜を共にし、その代償にその後の

毒殺が待っているという、官能的な、そして残酷な1シーンもある。

* ローマの戦闘

ローマでは権力を分かっていたカエサルポンペイウス

戦闘が起こっている。劣勢になったポンペイウスは

エジプトへ逃げる。

* クレオパトラの部屋にて

逃げてきたポンペイウスをクレオパトラは手厚く介護する。

プトレマイオス12世時の恩があるからだったが、弟の

13世は彼を敵対視し、暗殺してしまう。 そして

クレオパトラをも手にかけようとする。

クレオパトラはそこから逃亡する。

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* エジプト - カエサルの部屋にて

カエサルはポンペイウスを追ってエジプトにブルータス達を

伴ってやってきた。 弟に女王の座を追われたクレオパトラは

密にカエサルに密会する場を調整していた。ローマ一の権力を

持つカエサルを味方につけ、起死回生を図る目的だ。

運ばれてきた絨毯の中から現れたクレオパトラにカエサルは

心を奪われ、また、クレオパトラも彼に強く惹かれ、二人は

恋に落ちる。

そこへプトレマイオス一派がポンペイウスの首を持って

現れ、カエサルに闘志をむき出しにする。

プトレマイオスはカエサルの飲み物に毒を盛って暗殺しようとするが、

クレオパトラに見つかり、逆にその飲み物を飲まされ、絶命する。

クレオパトラはエジプトの実権を再び自分のものにするのだった。

カエサルに招かれ、クレオパトラはローマへ旅立つ。

■ 二幕

* ローマ カエサルの邸宅

クレオパトラとカエサルは息子も授かり、幸せに暮らしていた。

が、次第にカエサルは独裁的な政治を行うようになっていき、

側近の言うことも聞かなくなっていく。

ブルータスをはじめとした側近は彼の暗殺を企て、実行する。

* ローマにて

クレオパトラが悲しみに暮れていると、かつてカエサルの片腕だった

アントニウスが現れ、彼女を慰める。彼はもともとクレオパトラに

思いを寄せており、ローマにとどまるように言うが、彼女は息子を

連れてエジプトへ帰る。

アントニウスの元へカエサルの養子であり、後継者である
オクタヴィアヌス

現れ、同盟を強化するために自分の妹のオクタヴィアと結婚するように言う。

クレオパトラが忘れられないアントニウスは躊躇うが、オクタヴィアヌスは

強引に結婚を決めてしまい、宴が執り行われる。

そのさなか、カエサル暗殺の首謀者ブルータスが火あぶりの刑に処される。

****

アントニウスとオクタヴィアの新婚生活が始まるが、クレオパトラへの

思いが募ったアントニウスは彼女を残し、エジプトへ旅立つ。

裏切りを知ったオクタヴィアヌスはアントニウスとクレオパトラへの

怒りに燃え、エジプト討伐を誓う。

* エジプトにて

カエサルを失った悲しみにくれていたクレオパトラだったが、

アントニウスが来るのではと待ちわびている。

そこへアントニウスが現れ、しばし二人は幸せな日々を過ごす。

そこへオクタヴィアヌスが攻め入ってくる。

クレオパトラを逃がし、エジプト軍とともに戦ったアントニウスだったが、

次第に劣勢になり、エジプト軍は全滅。

しかしオクタヴィアヌスは敢えてアントニウスを殺さず去っていった。

名誉の戦死ができなかったアントニウスは絶望し、自害する。

戻ってきたクレオパトラの前で彼は絶命し、彼女は自身も命を絶つことを

決意するのだった。

クレオパトラ あらすじのまとめ

あれ? なんか、思いのほか長かったし、ちょっと登場人物も

多い、かな???

でもこれ、名前だけ書きだしてみると、そんなにややこしくないんですよね。

熊川哲也さんの全幕バレエはとにかく、

”いい意味で誰が見てもわかりやすく、一つ一つのアクションに必ず理由がある”

というところに定評があるので、

前もってみておけば、そこからバレエの深い世界が始まっていきます。

大きく捉えると、

”彼女と彼女にかかわった男たち”

というのが大きな見出しになるでしょう。

ラストのシーンはその集大成が本当に見ものです。

彼女もひとりの女性だったんだなと思わせる最期で、

女性はみな涙を流したのではないでしょうか?

それでは次回はもう少し、見どころや感想をお話ししますね。

 
 

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