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バレエ団の階級制度について

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バレエ
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バレエ好きな南帆です。

日本にはいわゆる、”バレエ団”という団体がいくつかあります。

会社のようなもので、ダンサーたちを社員、または契約社員のような形態で

所属させ、年間を通して全幕ものや現代舞踊など、計画して公演を

行っているのです。

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バレエ団に属するダンサーたちはほとんどの場合、階級

がつくことになります。 

はい、はっきり言って “実力のランク付け” ということに

なりますね。

会社組織だと、下の方の新入社員を上のマネージャーや係長(管理職)が束ねる、とか、

そういうふうになったりしますが、

上が下の面倒をみなければいけない、ということはありません。

本当にランク付け、なのです。

ヨーロッパにはロシアのボリショイバレエ団、英国ロイヤルバレエ団、フランスのオペラ座と

世界3大バレエ団がありますが、

英国ロイヤルバレエ団のような階級分けをしているところが多いので

例にとってみましょう。

バレエ団の階級制度

英国ロイヤルバレエ団

1. プリンシパル >>> 主役級ダンサー。そのバレエ団の顔ともいえます。

2. ファーストソリスト >>> 準主役級ダンサー。

3. ソリスト >>> 主要な役を与えられ、ソロを踊ることができる。

4. ファーストアーチスト >>> 群舞の中でもリーダー役

5. アーチスト >>> 群舞、 コールド(バレエ)とも呼ばれる。

これがパリオペラ座になりますと、フランス語になりますね。意味はほとんど上記の

番号の階級と同等です。 

パリオペラ座

1. エトワール

2. プルミエ

3. スジェ

4. コリフェ

5. カドリーユ
 
 

ボリショイバレエは英語でプリンシパル・・といった階級を表しているようです。

バレエの階級によって何が違うの?

 

そうですね、まず待遇が違います。具体的に、お給料が違います!

プリンシパルダンサーになると、主役しか踊りません。

そして、プリンシパルのための楽屋を与えられます。

何公演もある場合は日によってダブルやトリプルキャストで主役が

変りますが、主役は一人のことが多いので、個室の楽屋を与えられます。

バレエ団によっては帰りのタクシーが出るとか。

優れた芸術家にはそのように扱っていただけるわけです。

その代わり、責任も重大ですけどね。

アーティストの方々になると、楽屋はみんな一緒です。

 
 
バレエダンサーは不定期に行われるオーディションでも入団のチャンスが

ありますが、素晴らしい実力の持ち主には、芸術監督がプリンシパルとして

スカウトをして入団のオファーをすることもあります。

もちろん入ったばかりのときはコールドだったとしても、

芸術監督に認められれば、どんどん階級は上がっていきます。

飛び級もあり!

めったにない???ですが、下がることも、あります。
 
 

実際配役はどのようになっている?

では、私の好きなKバレエカンパニーを観て実際どのような配役に

なっているかをちょっと見てみましょう。

これは、先日3月に上演された白鳥の湖の場合。

階級表です。

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Kバレエ カンパニーメンバー

そして配役表。

白鳥の湖 配役表

主役の白鳥姫オデット、黒鳥オディールの2役を

プリンシパルダンサー 中村祥子さん、浅川紫織さんが演じ、そして

もうひと枠、若いファーストソリストの矢内千夏さんがキャスティングされて

います。

中村祥子さんが直前に怪我をされたために、彼女のところに

ファーストソリストの小林美奈さんが急遽入ることになりました。

このように、ファーストソリスト、ソリストの方々が主役に抜擢されることも

多々あります。

2年前の白鳥の湖で、アーティストの栗山廉さん(今はファーストアーティスト)が

王子ジーグフリード役に抜擢されたこともありました。

熊川哲也さんはその年齢や経験にこだわらず、どんどんいろいろな人に

チャンスを与えて、昇進させています。

その日の舞台のできがよかった時、その公演後に

”明日から、君はプリンシパルだよ” 

ということもあるそうですよ。

そして、アーティストの皆さんはあの、美しすぎる白鳥の群舞を踊るのです。

あの一糸乱れぬ白鳥たち。

あんなに美しい皆さんがアーティスト、なのです。

誰がいつ主役になってもおかしくないプロの世界。 そこで

努力しながら、凌ぎを削り、皆上を目指しているのですね。

世界のプリンシパルたち

では、実際にプリンシパルと呼ばれる、もしくは呼ばれる人には

どんな人がいるのでしょう。

皆さんバレエといえばやはり、熊川哲也さん、と思われるのでは

ないでしょうか?

彼は15歳でイギリスに渡り、ローザンヌバレエコンクールで金賞を取ったのち、

英国ロイヤルバレエ団へ入団。

21歳にして東洋人で初めてのプリンシパルへ昇りつめた人、なのです。

ロイヤル女性東洋人初のプリンシパルといえば、

吉田都さん を忘れてはいけません。

彼女もローザンヌで勝ち抜いたのち、ロイヤルバレエ団で20年以上プリンシパルを

勤められました。

昔まだ東洋人が少なかったころですから、素晴らしい快挙ですよね!

現在はこのロイヤルバレエ団では

平野亮一さんと高田茜さんが2016年にプリンシパルに昇格して活躍されて

いらっしゃいます。

他にも日本人プリンシパルは海外で活躍されています。

加治屋 百合子さん:ヒューストンバレエ、

倉永美沙 さん: ボストン・バレエ、

近藤亜香 さん:オーストラリアンバレエ

などなど・・・

是非是非、頑張っていただきたいですね(^^♪

*****

まとめ

 

いかがでしたでしょうか?

バレエ団では、そのバレエ団の顔(プリンシパル)が決まっていて、

数いる団員の中から、主役をその都度選んでいるのでは

ないのですね。

プリンシパルが主役を務めるのはほぼ決定している訳なのです。

そしてその中から、我々は、

”誰の日の公演を観たい!”となるわけなんです。

 
 

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