PR

Kバレエ クレオパトラの感想と見どころ

記事にプロモーション広告を含む場合があります。

Kバレエカンパニー
スポンサーリンク

こんにちは南帆です。

前回は 世界初演、Kバレエ、”クレオパトラ”

のあらすじをざっと追ってみました。

それではクレオパトラを観て、の感想、見どころを

お伝えしてみましょうか。

スポンサーリンク

少し登場人物やその人間関係が複雑?? と

思えてしまいますが、

(登場人物の名前も長かったりしますしね)

それぞれのパーソナリティの個性が強烈ですし、バレエの場合は

”物語自体は非常にシンプルにみせる”

ように創られているので、あまり考えなくても

大丈夫です。

なぜなら、もちろんストーリーは非常に大事な屋台骨ですが、

映画などと違うのは、

そこに

舞台装置

音楽

衣装や装備品などの美術

そして

美しいダンサーたちの踊りを含めた表現

など、他に感動するところがいっぱいあるからなんですね。

だから言い方を変えれば、

ストーリーを追っている暇がない、から

あらかじめ ”知っておく” ことが大事ともいえるのです。

では改めて

Kバレエ クレオパトラを観ての感想

クラシックバレエの中でも、

くるみ割り人形や眠れる森の美女等のファンタジーや

非現実的な世界とは違い、

謎は多いですが、実在する人物の人生を描いた

演劇性の高い演目と思いました。

踊りも、準クラシックバレエの振り付けというよりは、

民族舞踊の型が非常に多く盛り込まれていました。

一幕 クレオパトラとプトレマイオス13世

一幕の初めの方の公開リハ動画です。

まずまだ無邪気な少年のプトレマイオスが登場し、クレオパトラとの

力関係を表していますね。

次の動画もクレオパトラの妖艶さ、クレオパトラと一夜を共にする性奴隷とのシーンの

一部を表しています。

実はこのシーンを含め、愛を確かめ合うシーンが何か所か出てくるので、

子供を連れて観にいくのがどうか、と心配された親御さんも多かったようですが、

私個人の意見としましては、

純クラシックバレエにはもちろんない表現方法とは思いますが、

作品の一部としてお子さんも鑑賞できると思いますよ!

 
 

熊川哲也さんはこの作品を創るにあたって音楽も自分で探されました。

カールニールセンという、デンマークで活躍した作曲家の音を聴き、

”これだ!” と思ったそうです。

”クレオパトラ”というバレエ音楽が存在したわけではなく、

熊川さんの考えつくシーンに彼の音楽がフィットしていたわけです。

そこからはオーケストラマスターや編曲家の方々との話し合いの元、

この作品の音を作っていったのです。

その音楽は美しさの中に棘を感じたり、柔らかさの中に強さがあったりと

登場人物の心をうたうような、

まさにこの演目のために作られたようでした。

それは古代エジプトやローマの光景を彷彿とさせる旋律なのですが、

なんとも心地よく心の中に入ってくるのです。

熊川作品の特徴である、  

”誰が見てもとても分かりやすく作られている”

その言葉がぴったり。

バレエ作品の大きな要素を占める ”音楽” 

それはまず大成功。

そして、舞台美術とお衣装。

スポンサーリンク

こちらも世界のオペラや演劇で引っ張りだこのスタッフを迎えて創られています。

私が素晴らしいと思ったのは舞台美術。

カエサルの出てくるシーンでは、カエサルの胸像がバックに使われていたり、

最後エジプトでクレオパトラがアントニウスを待つシーンの船のようなモニュメント。

シンプルなのにクレオパトラの心情がよくわかる舞台セットでした。

*****

そして、忘れてはならない、ダンサーの方々。

もともとこの ”クレオパトラ” という作品は

熊川哲也さんが新作にインパクトの強い女性を描きたかった際、この

”中村祥子さん”

をモデルにどうしてもクレオパトラを上演したかった、というところから

生まれたものだそうです。

中村祥子さんについてはまた別に書きたいと思いますが、

ウィーン国立歌劇場のソリスト、ベルリン国立バレエ団や

ハンガリーバレエ団でプリンシパル(最高位ダンサー)を務めた経験を持つ、

国際派の素晴らしいダンサーです。

173cmの長身と長い手足、オリエンタルな魅力の小さなお顔 ♡

彼女の身体から溢れる表現、は数多くいる日本人バレリーナの中でも

抜きんでていますね。

(もう一度、上にアップした動画をご覧になってみてくださいね。

彼女が祥子さんです)

舞台で素晴らしいラインを描くのです。

脚のしなり、甲など、よだれが出るくらい、美しいです。

中村祥子さんは今、Kバレエカンパニーではゲストプリンシパルとして

所属しているのです。

Kバレエカンパニーの中でもう一人、ダブルキャストとして

熊川さんがクレオパトラに選んだのは

Kバレエカンパニーのプリンシパルである、

”浅川紫織さん”

この方は17歳でKバレエカンパニーに所属し、

コールドバレエ(群舞)からプリンシパルまで昇りつめた努力の方。

女優のような表現力で、どんな役もこなす、器用な方で、

勿論、お顔も美人、スタイルも抜群です。

*****

クレオパトラ、数ある名シーンの中、お勧めのシーンは。

見どころをいってみましょう。

■ 性奴隷との一夜を過ごす踊り。これは前述したようにあまり

バレエ全幕では見られない、妖艶な踊りです。

■ ローマのカエサルの部屋にて。絨毯にくるまれてクレオパトラ登場。

カエサルの心を掴んでいく踊り。

■ クレオパトラのおつき(4人)の踊り。

■ アントニウスとオクタヴィアの婚礼のシーン。

ここではクラシックバレエを意識した踊りが観られます。

オクタヴィアの回転テクニックに注目ですね。

■ そして最期。 ここは、お楽しみに。 女性はきっと、泣く。

彼女も一人のじょせいだったんだと思わされるシーンです。

特徴のある音楽が彼女の心情を表しています。
 
 

公演情報

一幕 65分。 休憩 25分。  二幕 60分。

芸術監督、演出、振り付け、台本 >>> 熊川哲也
音楽 >>> カール・ニールセン
衣装 >>> 前田文子
舞台美術 >>> ダニエル・オストリング
照明 >>> 足立恒
管弦楽 >>> シアターオーケストラトーキョー 指揮 井田勝大

クレオパトラ
 
 

さて、次に観られるのはいつでしょうね。

楽しみに待つことにしましょう。

 
 

お役に立てましたでしょうか? よろしければ押してくださいね(^^♪
↓ ↓ ↓ ↓ ↓

バレエランキング

スポンサーリンク

コメント

タイトルとURLをコピーしました