こんにちは南帆です。
最初は簡単ないでたちでよい。
めちゃめちゃ検索して素敵なウェアを見つけて
格好から入ってもよい。
そこは何とでもなりますが (笑)やっぱり気になるのは
”どのお教室で習うか”
ですよね。
お教室選び、そしてどんなタイプのお教室があるかは、別記事で書いてみました。
私は今諸事情でお稽古をストップしておりますが、
いろいろなお教室に所属してみたことがあります。
”大人バレエ” はこんな感じだと、私のフィルターは通すことになりますが、
何か感じていただけたら幸いです。
【今回のバレエ教室】
1. いわゆる一人の先生が主催する個人のお教室
50代後半、昔の芸術家タイプの不思議先生
2. 本部はご自宅にあって、あちこちフロアを借りて支部がある。
3 子供クラス、中堅クラスなど生徒は多い。
でもコールド(群舞)を綺麗に揃える人数はいない。
4. お月謝 土曜日1回、1時間15分、7,500円。
バレエを再開したきっかけ
40歳を超えたころのとある日。
ポストにチラシが入っていたのです。
”近くにバレエ教室を開きますので、〇〇日に体験に来てください”
ピンク色の、手書きでかかれたような、シンプルなチラシ。
普段からバレエ以外で似たようなチラシはパラパラ入っていたから、
その時も見逃してごみ箱へ行きそうになってたんですが、
大人の方、バレエを始めませんか?の記事に私の心は動いたのでした。
夏でした。
体験に来た大人の方は年齢もばらばら、かなり経験がある人が一人。
私のバレエスペックは?
実はまるっきり初心者ではありません。
子供のころ 4歳から14歳まで団地の集会所で習っていました。
先生は某老舗バレエ団の団員さん。
これを聞いただけだと、
”立派な経験者じゃん!” になると思うのですが、
まったくの謙遜なしで言っておきますが
私は全くのヘタレ生徒だった、のです。
ただ小さい頃は体が柔らかかったのと、表現力があった、とのことで
結構、発表会ではかわいらしい役をやっていました。
でもだんだん体型に特徴が出てきたり、トゥシューズを履くように
なってくると、同期の子たちと差が出始めたんですね。
バレエ教室、皆、同期が皆仲が良くて、いつも同じ系統の
役とかもらっていたんですけど、
いつの間にか、皆、ソロバリエーションを踊っているのに、
私はコールド(群舞)から抜け出せませんでした。
今思えば、悔しくなかったかなと思うんですけど、
ぜ~~~んぜん。 (笑)
何せバレエが3度のご飯より好きで、あのころは週二回、
皆勤賞で通っていて、そのうちの1日は日曜だったので、
母に
”お前のおかげでうちはどこへも出かけたことがない”
と言われ続けたものの、そんなことはおかまいなしで、
バレエに通えるのが嬉しくて嬉しくて、
他は2の次、だったんです。
皆が憧れるトゥシューズ。 私も小学校4年生の時にもらえました。
あの頃は某老舗メーカーのトゥシューズしかなかったんじゃ
ないかなあ。。。
そして、まったく足がイケてなかった私は、
どんなにバーレッスンをこなしても、綺麗に立てるようには
ならなかったのです。
あの頃はトゥパッドもなかったし、古いストッキングを足先に巻いて。
痛くて痛くて、しかも片足パッセもアラベスクもだだ落ち。
背も伸びなくて、手足も短く、いかり肩。
その頃ですね、
将来はバレリーナになる! といきんでいた私が、
”私、もしかして、なれないかも”
と思い出したのは・・・(笑、そこに至るまで気がついていなかった)
でも、バレエが好きで好きで、
なんで?って聞かれても
”分からないけど好きなの”
それしか答えられなかったですね。 それは今でもそうなんだけど。
だからといって、人よりテクニックを知ってたり、
踊れたり、器用にシニヨンを結えたり、お裁縫をできたりするわけでは
ないんですけど・・・。
ジャズダンスでもない、ヒップホップでもない、バレエなんですよね。
しかも、最近はコンテンポラリーも多いですけど、
やっぱり、ストーリーのある全幕の
”クラシックバレエ”
これにつきるんです。
中学に入り、引っ越しもあってお教室から物理的に遠くなり、
其の頃には完全に自分がバレリーナになれるかどうかの判断もできていて、
身体の変化もさらに拍車をかけ、
受験もあったし、
”才能ないんだから、続ける意味ないじゃない”
の母の言葉もあり、
自分から完全に封印してしまったんです。
14才の時でした。
体験レッスンを経て、大人最初のバレエ教室へ
さてそんな私が、7月の末に体験レッスンに行ったわけですよ。
Tシャツとスパッツとソックスで。。。
なつかしいバーレッスン、そしてセンター。
そこには先生のお弟子さんの綺麗なお姉さんも来ていて、
お手本を見せてくれながらやりました。
バレエ用語は覚えてはいたものの、そりゃ~あ~た、
何十年ぶりじゃないですか!!!
いや~~、少しばかり、初心者ではないから、もしかして、
大人からやれば、上手い方では??
なんてアホなこと考えていた自分がほんっと恥ずかしいです。
まずシンプルなバーレッスン、プリエからタンデュから
順番が覚えられない!!!!
これはかなりのショックでしたね。
私は昔は下手くそでしたが、
お姉さんたちの踊りもじ~~っと見ていて、
踊れないくせに振り付けだけは覚えてしまっているような子
でしたからね。
一連のお稽古、センターまで終わり、疲れがどっと。
クタクタになって、その日は寝込みました (笑)
先生方に言わせると、皆どのくらいできるのか、観たかった
そうで、少しは難しかったのかな。 やっぱり???
ただ、
昔のあのバレエが好きな甘酸っぱい思い出が蘇ってきて
お教室に入ったときに流れている、ピアノの音 とか、
バレエの先生の物腰、とか、
”バー” とか。(笑)
これは運命だ、始めなければいけない! と思い
次の土曜日からスタートしました。
そのバレエ教室で起こったこと
結局、一人減り、二人減り、で
最終的にレギュラーで残ったのは4人。
一人30代の方がいらしたけど、あとは同年代。
皆いい方で、3年?4年?くらい一緒にやりましたね。
先生は芸術家肌で、すごくマイペースでした。
バーレッスンでこれやって、と言って、其のあと
全然こっち見ずに事務仕事してたりとか。
しゃべってばっかりいたりしてレッスンが短くなってしまったりとか・・・。
最初は床でゴムを使用したストレッチをしてから
バーレッスンに入り、
内容は初級者用、という感じで特に難しいことはなく、
すぐ慣れることができました。
私以外の皆さんはバレエがまったく初めてでしたが、
バレエは基礎から身体をつくることが大切なので、
私はそこからしっかり学び直すことができて
すごくためになりました。
発表会は??
そうこうしているうちに、
”そうだ、発表会、ないのかな。聞かなかったな”
発表会がこのお教室であるかないか、
聞いていなかったのです。
するとあるとき、
先生が発表会のお知らせを持ってきました。
そして、私は ”発表会に出たい派” だったので、わくわく(^^♪
あの頃のあの高揚感、個別の練習をしながら、全体練習になって、
そして衣装をつけて、ゲストの先生がいらして、
何かを作り上げていく行程がすごく好きだったのです。
演目は
小品集と
ドン・キホーテ から。一幕の一部と三幕の一部??
わ===!! どこに出させてもらえるんだろう~~~と
思っていたら、一幕の町の女性、
これは嬉しい!!!
と喜んでいたものの、
あれ??
いつまで経っても、リハが始まらない。
あれよあれよという間にあと1か月、というところまで
来てしまった!!
大丈夫なのかな・・・・
私はもう一人、発表会に出ることを決めたもう一人の彼女と
話し始めていました。
彼女は初めてなので、 ”そうなんだ~~~~” って
聞いてくれてましたけど。
実はもう、本部の方では子供たちや、中堅のお姉さんたちの踊りは
すっかり出来上がっていたのです。
そしてある時、大きなホールで全体練習がありました。
何も知らない私たちはとりあえず向かい、
皆と一緒にレッスンをこなし・・・というか
中堅の子たちと急にレッスン一緒にやってやれやれ言われても
できるわけないやん!!!
でも先生は知らん顔で (笑)
で、其のあとリハーサル。
私たちはどうすればいいのでわからなくてうろうろしてたら、
”ほら、大人も芝居して! 始まっちゃっているわよ!!”
”ええええっ???”
いやいやいやいや、
そりゃ、私、ドンキ、どんなお話かは知ってますし、
プロがどんなふうにしているかはわかるけど、
あたしたちはどうしたらいいのか、わかんないでしょっ???
しかももう一人の彼女は何が何だか、わかんないじゃない!
助手の先生も、何がどうなっているのか、わからない感じで。
先生が何を計画していたかまったくわかっていませんでした(汗)
そしてせっかくみんなが集まれて合わせられる場なのに
そこで化粧品の集金を突然始めてしまったという・・・・(汗)
お稽古の時には”少ししか”出てきていなかった先生の
よく言えばマイペース、
悪く言えばなんとも要領が悪く、計画性もなく、行き当たりばったりの
とんでもない面がだんだん見えるようになっていったのです。
発表会の当日にも
”お化粧は一回だけ”
と言って、ちょっとお化粧が崩れてしまった子のために
お化粧直しをしてあげた中堅の子を怒鳴りつけ (驚)
お化粧は一回だけなんだから、化粧直しをしたら、5,000円追加で徴収する、
というのを聞いてまた
”えええええええ~~~!!”
まあ、びっくりするやらなんやら。
今ってそんなご時世なの???? みたいな。
いやいや、その先生おひとりの考えだったんですね。
そんなこんなでしたが、
私はもう一回発表会に出ました。
それは、昔からの憧れだった、 ”白鳥の湖” をやると
聞いたから。
そのころには本部で習っていた大人の生徒さんのお友達もできて、
白鳥のコールド(群舞)に参加することができたんです。
(夢だった、泣)
その時はコールドの人数も足りなくて、
先生のお友達の先生の生徒さんも加わって大きな舞台となりました。
助手の先生がオデット(主役)を踊って、
私もトゥシューズで参加することができ、
忘れられない思い出となりましたね。
三幕のマズルカにも出て、小品集の中でも1役。
費用は150,000円くらいだったかな。
(これは3役と衣装まで含めるとまあまあの値段と思います)
その後もお稽古は続けていたんですが、
なんと先生は私たちのクラスに加わった大人の生徒さんに
クラスを任せると言い出し。
(先生の古いお知り合いのようでしたが、やっぱり
私は ”先生” に教わりたかった)
やっぱりね、自分はそんなに上手くなくても、
先生になってほしい人は選びたい。
彼女には何の恨みもなかったんですが、(いい人だったし)
考えた末、私はそのお教室を去ることにしました。
大人の生徒、が飛躍的に伸びたりすることはないかもだけど、
”やっつけ感” を感じてしまったらやっぱり
続けられないですね。
そのお教室は去ることになってしまいましたが、
バレエには目覚めてしまいました! (笑)
そして、
自分はこれからのバレエ人生(大げさだけど)を
どういう風に過ごしていきたいのか、
考えるようになったのです。
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