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Kバレエ ドン・キホーテ Autumn tour 2018 感想 若さパワー炸裂

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Kバレエカンパニー
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いやいやアップするのが遅くなってしまって。

もし万が一ここを見ていただいて、

”行ってみたい” と思われても、

あれ~~? 終わっちゃってるじゃん、になってしまうな。

Kバレエ 秋のツアー ドン・キホーテ,

富山、新潟の公演も無事終了しました!! 

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Kバレエ ドン・キホーテ 2018 

 
Kバレエは今年創立20年を迎えて

”20th anniversary”として、魅力的な演目を多く上演していますが、

この ドン・キホーテは

勿論、Kバレエの十八番中の十八番です。

なぜかといえば、

芸術総監督の熊川哲也氏の ”バジル” はなんと
 
”世界一のバジル” と言われているんからなんですよね。
 

バレエのドン・キホーテのお話は、

現実と夢の区別がつかなくなった、ドン・キホーテという騎士と

その付き人??のサンチョパンサのお話を少し脇へ置いといて、

スペインのバルセロナで起こった

旅館の娘、”キトリ” と理髪師 ”バジル”の 恋物語を

中心に話が進んでいくんです。

だから、
 
”あれ? ドン・キホーテのお話じゃないの??”
 

って初めて観る人は思うかもしれないですね。

これはバレエドンキあるあるかもしれません。

ストーリーは ちなみに こちら 

 
でも、

この キトリ、とバジル、にキャスティングされることに

どれだけ憧れている少年、少女たちがいることか!

 
それだけ、この恋人たちのキャラクターは魅力的であり、

踊りにはクラシックバレエを堪能するにあまりある、テクニックが

ふんだんに盛り込まれているのです。

気立てが良くて、村一番の美人、元気いっぱいの女の子、キトリ。

ちょっと伊達男で浮ついた、だけど男の魅力に満ち溢れたバジル。

 
お姫様と王子様ではない、スペインバルセロナでの人間物語。

さて、今回の配役を観てみましょう。
 
 

Kバレエ ドン・キホーテ 2018 杉野慧 毛利実沙子組

 
今回はプリンシパルである宮尾俊太郎さん、遅沢祐介さん、中村祥子さんは

キャスティングされていなくて、

若いペアが3組でした。

私はキャスティングが発表されたときに、迷わず、
 
”杉野慧さんのバジルが観たい”
 

と思いました。

杉野さんといえば、今飛ぶ鳥を落とす勢いの??バレエジェンツの一員で、

Kバレエの次世代を担う期待の若手ダンサーですが、

今まで演じてきた役柄といえば、
 
白鳥の湖、の 悪魔ロットバルト
くるみ、の  ドロッセルマイヤー
海賊、のコンラッド
ロミジュリのティボルト

 
など、名わき役というか、どちらかというと性格俳優的な

第二の主役を演じることが多かったわけです。

何故か 

王子様やバジルといった

いわゆる ”物語の真ん中の主役”

をやったことはなかったわけなんですね。

端正なマスクと小さな顔。彫刻のような身体。

ファンは皆、待ちわびていたと思うんですが、

とうとうその時がやってきた感じだったんです。

 
バジルに抜擢された杉野慧(けい)さん。
この美貌たまりません・・・

 
確かに、彼は若くて、踊りはキレキレだし、バジルにぴったり??

でもやっぱり、想像ができなかったんですね。

あまりにも今まで彼から舞台からもらっていたのは、

大きな大きな、キャラクターの内面表現とテクニックとしてはジャンプ。

バジルにはブレのない回転テクニックとピリッとした茶目っ気が必要。

やっぱりそれは かの、世界一のバジル、熊川哲也さんの存在が

大きすぎるから、なんでしょうね。

 

彼以外にキャスティングされていたのは

ロミオにもアサインされていた、山本雅也さんと、堀内將平さん。

お二人ともテクニックに優れ、

バジルを魅せてくれるにはバッチリの配役です。

今回は1公演しか拝見できなかったので、

迷いなく ”杉野バジル” を選びました。

 
 
バジルばかりではありません。 もちろん、キトリも気になるところ。

こちらも、若手でテクニックに優れた

小林美奈さんと矢内千夏さんに加え、

杉野慧さんのパートナーとして

 
”毛利実沙子さん”
 

がキャスティングされていました。 

彼女はソリストで、5月の コッペリア公演では ”スワニルダ”を射止め、

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そのお茶目さがとってもキュートで、

テクニックもばっちり、彼女も期待の若手です。

そのルックスからしても、”活発な女性” がピッタリくるタイプの

ダンサーですね。

毛利実沙子さん
 

大きな動きの杉野さん、正確な踊りと魅力的なキャラの毛利さん

 

今回は東京文化会館、12列22番、ほぼ真ん中でいいお席。

いつもながら、Kの舞台装置はとてもゴージャスで色合いが美しい。

大好きなセンスです。

海外の舞台だと、青やオレンジ、赤がいっぱい使われていて、目がチカチカしますが、

Kの舞台は色合いは押さえてあるのにゴージャス感が溢れています。

日本人好みなのでしょうかね。

スペインのバルセロナであんな地味な色合いなんて・・・という批判も観ましたが、

私は好き(^^♪

 

一幕、バルセロナの街中は既に人がごちゃごちゃ賑わっているわけですが、

そこへ毛利キトリの登場。

いや~~、彼女は華がありますね。

キュートで、村一番の美人でおきゃんなキャラを存分に発揮しています。

そして

一つ一つの動きがとても正確。

活発な動きですが、ステップがとてもきれいです。

そして杉野バジル登場。

彼も、黒い衣装に身をつつんで、長身に長い足がとてもカッコいい。

伊達男、バジルです。

慧君は動きがとても大きいのでやっぱり

舞台の上で半端なく、存在感がありますね。

そして彼のジャンプ、とてもゴージャス!

長い脚をデリエールにあげた姿、そのまま、ほんとに絵になります。

 
 

その素晴らしい表現力もあいまって、大成功な慧君の初バジル。

ただふと、思ったのですが、

慧君と毛利さんのケミストリー、意外と薄かったかも・・・・。

なんとなく、慧君は慧君、毛利さんは毛利さん、一人ずつ

踊っているように見えてしまいましたね・・・・。

二人の恋物語ですから、二人のストーリーが伝わってこなければ

いけません。

そして、慧君はやっぱり、テクニック的なものが少し弱いかな、と

感じました。

特に回転ですね。

そのあたりは毛利さん、キャラも魅力的でしたが、

彼女はフェッテや他のテクニックも正確でブラバー、でしたね(^^♪

 
 

Kバレエ ドン・キホーテ 他の感想

 
エスパーダとメルセデスは西口直弥くんと杉山桃子さんの長身コンビ。

こちらは素晴らしくカッコ良かったですね。

この二人はキトリとバジルに加えて

キザでカッコいくなくてはいけないんですが、

二人は申し分なく演じていました。

そして 最近いい味出してるなあと思うのがが酒匂麗さん。

ファーストソリストであり、ベテランの方ですが、

サンチョパンサーが絶品ですね。
 
ドン・キホーテと並んで二人の恋物語にスパイスを

加える形なのですが、

本当に面白い役、サンチョパンサでこれだけ笑える人、

というのも珍しいと思います。

私の中のベストサンチョパンサですね。

ガマーシュは石橋奨也さん、これがまた、面白くて。

このあたりの面白キャラの皆さんがいて、

踊りのテクニックは最高レベルが要求されるこの演目も、

面白おかしいハッピーバレエに仕上がるわけなんです。

あともう一人、私が美しいな、と思ったのは

花売り娘を演じていた、佐伯美帆さん。

素晴らしく踊りが綺麗だと思いましたね。

彼女、まだスクールを出て入団したばかりじゃなかったかな。

 
ロミジュリの時、展示してあったバジルとキトリの衣装

 

今回は1公演しか見られなくて残念!

次はいよいよ年末ですので、

”くるみ割り人形” を

拝見しに行きます。

 
 
元気なスペインからクリスマスの夢の国もいいじゃありませんか??ぽち。(^^♪
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