バレエ好きな南帆です。
西洋から来た舞台芸術、バレエですが、
昨今では日本人バレリーナも西洋人に全然
引けをとりません。
ヨーロッパへ渡り、苦労した先人たちも多いですが、
今では中学生くらいから留学のチャンスもありますし、
そのままヨーロッパのバレエ団で活躍する日本人の方も
珍しくなくなりました。
そんな中!!
じゃあ、今、一番、日本人として、現役で、
日本人のバレリーナとして輝いている人、
といえば、この人だよね! という旬な人はだれか!!
といったら、やはり、この人があがるんじゃないでしょうか。
その人の名は
中村 祥子 さん。
バレエ雑誌 ”ダンスマガジン” において
2018年度ダンサーベストテン、投票の結果、
輝く、女性第一位も獲得しています。
2位は かのスベトラーナ・ザハロワ、
3位は アリーナコジョカル、以下
マリアネラ ヌニュスと層層たる顔ぶれを押さえての受賞です。
今最も 実力と、人気を兼ね備えていて、
バレエ界のカリスマと言ってもいい、バレエの女神、中村祥子さん。
では、中村祥子さんとはどんな方、なのでしょうか?
中村祥子さんはローザンヌ国際バレエコンクールのスカラシップ受賞者
中村祥子さんのプロフィールは こちら
(Kバレエカンパニーオフィシャルサイトからお借りしました)
お生まれは九州。
バレエを始めたのは6歳の時。 子供の頃はとても内気な少女だったそうです。
バレエを踊る時だけ、違う自分になれたとか。
そんな彼女は 16歳で、ローザンヌ国際バレエコンクールに
挑戦しています。
その後、彼女はいろいろなところでお話されていますが、
ローザンヌ国際バレエコンクールでで踊っている最中に、
べた~~っと客席にお尻を向けて転んでしまったとのことで。。。
普通、それ、万事休す、って感じなんですけど、
なんと、
スカラシップ賞受賞。
ローザンヌのコンクールは、勿論それはうまく踊った方が
よいのでしょうが、審査員の方は、その将来性を観てくださるとのことで、
お見事でしたね。
で、今の彼女の活躍があるのですから、やはり見る目がある!!
そして、その審査員の中に、
なんと熊川哲也さんもいたのです(^^♪
ローザンヌでの受賞があってから、彼女のヨーロッパでの
バレエのキャリアが始まりました。
中村祥子さん
ドイツのシュトゥットガルトバレエスクールに留学。
そしてシュトゥットガルトのバレエ団に入団するのですが、
靭帯を断裂するという大けがに見舞われ、契約が更新できなかったという
大きな挫折を若いころに味わいました。
日本でリハビリをし、再度ヨーロッパに挑戦。
100人に一人しか合格者が出ないと言われる
オーストリアのウィーン国立歌劇場バレエ団に入団。
ソリストとなり活躍していましたが、
マラーホフ率いるベルリン国立バレエ団へのお誘いを受け、移籍。
プリンシパルに昇格して、彼女は本領を発揮していきます。
後にご主人となられる、同バレエ団の同じくプリンシパル、
ビスラフデュデック氏と出会われたのもこの環境でした。
ベルリン国立バレエ団には7年ほど在籍し、
その後ハンガリー国立バレエ団へ移籍します。
この間彼女はダンサーとしても脂が乗っていましたが、
同時に結婚、出産もしています。
ご主人は彼女が十分に踊れる環境を確保するために、
自身は引退をし、お子さんや彼女を支え、後進を育てていくことに
心を決めたそうです。
これはすごい! なかなか、この決断をできる男性は、少ないかも??
ですね。
2013年に彼女は一年半ほど在籍したハンガリーのバレエ団を退団し、
日本の、熊川哲也さん率いるKバレエカンパニーへ
ゲストプリンシパルとして入団されたのです。
身長が174センチある祥子さん。
その長い手足から紡ぎだす表現は、
本当に日本人離れしています。
見るからにバレリーナ体形、と思ってしまう彼女ですが、
ベルリン国立バレエ団では、芸術監督の、あの世界的ダンサー
マラーホフに、
”祥子はバレエ向きの身体ではないけど、
本人の努力でここまできた”
と言わせています。
特に足の筋肉の付き方とか。。。
今、観ても、ひざが入って甲がしなやかな、
素晴らしい脚にしか見えないんですけどね。
プロってやっぱり厳しい!
ずっとヨーロッパでキャリアを積んできた祥子さんは
”祖国の日本のお客様に、自分の踊りを観てほしい”
との希望から、
熊川さんのバレエ団に入られたのです。
それこそ熊川さんは祥子さんにずっとぞっこんで、
ゲストとしてかなり何回も招聘していたのです。
”祥子に日本で踊ってほしい。その環境ならいくらでも整えるから”
そして現在に至ります。
実は私も
いつかヨーロッパの旅行をして、その一環に、祥子さんのバレエを観る、
というのが夢でしたから、
それが日本で叶ったので、
とても嬉しいんですけどね。
祥子さんはバレエ製品のチャコットさんにてモデルさんも
されていますが、
そのチャコットさんのウェブ企画の中で、
ご自身のストレッチについて語っていらっしゃいますので、
リンク貼っておきます。
なんたってこの、お顔の小ささ、首の長さ、手足の長さ、
そしてバレリーナの美しさを語るのに大事な、
背中の美しさ。
そして一つ一つの所作からあふれる表情。
↓
2017年の10月に、熊川さんが祥子さんをモチーフとして作られた
世界初演、”クレオパトラ” も大成功。
文句のつけようのないテクニックと存在感で、
美しい白鳥と黒鳥、キトリ、カルメンと全て成功に導いてきました。
そんな祥子さん、
次の公演は、”シンデレラ” です。
ジュリエットやジゼルなど、優しい少女役も実はとても素敵な
祥子さん。
美しい心を持つシンデレラという少女をどのように魅せてくださるのでしょうか?
中村祥子さん シンデレラ主演 チケット情報はこちらから
Kバレエカンパニー シンデレラ公演
中村祥子さんは
◆ 5月24日(金)14:00~ 東京文化会館
◆ 5月31日(金)14:00~ 渋谷文化村オーチャードホール
◆ 6月4日(火) 18:30~ アクトシティ浜松
◆ 6月6日(木) 18:30~ 大阪フェスティバルホール
に出演されます。
チケットは こちらでどうぞ。 ”Kバレエ シンデレラ” で検索できます ↓
今一番日本人の現役バレリーナで輝いている
中村祥子さんのシンデレラ、
煌びやかな夢の世界へいってみませんか?
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