Kバレエカンパニー

Kバレエカンパニー Winter 2020 白鳥の湖 成田紗弥・山本雅也組

目安時間 13分

バレエ好きな南帆です。

いやいや、やっぱり、白鳥の湖は最高。

クラシックバレエと言えばなんですか? と聞かれれば、

97パーセントの人がこう答えるであろう、

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”白鳥の湖”

 
そうなんですよ。

半世紀バレエファンをやっていても、

やっぱりバレエと言えば、
 
せーの、
 
”白鳥の湖” 
 
なのです。
 
そんな白鳥の湖ですが、先日、1月29日~2月2日までの5日間、

Kバレエカンパニーにて上演されました。

クラシックバレエといえばこれ、というプログラムですが、

しょっちゅうやっているわけではないので、

観に行くときは本当に胸がドキドキです。

特に、この演目は古くから上演されているだけに、

ストーリーは頭に入っているし、(シンプルこの上ないし)

この熊川バージョンにしても、1回の上演で数回はキャスト替えで

拝見しますので、

もう、ここでこの役とこの役がこう絡む、

という熊川バージョンの独特なところまでなんとなくはもう

わかっているんだけど、

 
それでも何回でも観たい!!!!
 

それが白鳥の湖なのです。

 
 
さて、今回の白鳥の湖のキャストは、

 
白鳥、黒鳥の両ヒロインに、

 
今シーズンでKバレエの退団が決まっている世界の舞姫(涙)
中村祥子さん
 
年末に怪我で惜しくもくるみを降板してしまった
若きプリンシパル
矢内千夏さん 
 
そのルックスの愛らしさと高テクニックの同居が魅力的な
小林美奈さん
 
妖精のようなしなやかさと抜群のスタイルの
成田紗弥さん

 

そして白鳥と黒鳥を間違えてしまう王子には・・・。

う~ん、男性ダンサー、頑張ってほしいぞ!!!

やっぱり、誰だから観に行きたい、っていうのが

ぽっと出てこないぞ!!!

 
というわけで、全公演、拝見したいのはやまやまだったんですが、

祥子さんも、千夏さんも、美奈さんも拝見したことがあるので、

今回は、初めて、ということで成田紗弥さんの回を観に行くことに決めました。

他の回はほとんどが平日・・・やっぱり観に行けなかったなあ。。。

 

成田紗弥さんKバレエにおいての初オデット・オディール

 
成田さんといえば、

まだKに入られて一年ちょっと。 日は浅いのですが、

熊川さんがそれはもう大絶賛。

 
”うちにいないタイプの、触れると逃げてしまいそうな、妖精のようなダンサー”

 
カルメン公演の時、主演のカルメン役ではなかったのに、

ミカエラを演じていた成田さんをカーテンコールにて一人前へレベランス

に押し出したり。
 

すらっと背が高く、清楚で柔らかい雰囲気をお持ちの方です。

 
なので、彼女がオデットを踊る姿は、なんとなく、予想がつくような感じが

していました。

きっとたおやかで、素晴らしく清らかなオデットなのだろうな・・・・。

と想像し、おおおお、楽しみ、だったのですね。
 

そう、そんな彼女ですから、

オディールをどう表現するのかが想像できなかったんですよね。

この白鳥の湖といえば、

 
”清楚で清らかな 内に秘める美しさが魅力の、白鳥、オデット" と
 
”ぎらぎらした妖艶な魅力で王子を誘惑する黒鳥、オディール” の

 
一人のダンサーによる演じ分け、が
 
”白鳥の湖、という演目の見どころの一つ”
 
であるわけですから、

この清楚な雰囲気を持っている成田さんが

どう演じ分けてくれるのかな・・・・というところだったんです。

わくわく。

 
一幕は王子の誕生日を祝っていて、まだ白鳥たちのシーンはありません。

明るく明るく、楽しく。友人や、お客様方と楽しい踊りを繰り広げ、

王子が友人たちと白鳥を狩りに行こう、というところで

湖のほとりのシーン、2幕へ移っていきます。

 
この2幕の最初には、誰でも聴いたことのあるであろう、あの、白鳥の湖のテーマ、が

流れます。
 
そして2幕でまず、白鳥オデットとして現れた、紗弥さん。

登場の仕方ですが、ここもバレエ団によっていろいろあって、

上手から曲に合わせてゆっくり歩いて登場するバージョンもありますが、

熊川版は、飛んでいる白鳥が地上に降り立つのをイメージして、

その曲の終わりに限りなく近いタイミングで

走って登場、舞台の真ん中にふわっとポーズします。

 
あああ、このシーンがたまらなく大好き

音楽もたまらない。 99.5パーセントここで泣きます。

王子との出会い、です。

 
思った通り、紗弥さんは清楚でたおやかで、美しかった !!!

 
いつも思うのですが、

この振り付けを考えたプティパは天才だと思いますね。

夜には、白鳥たちは人間の娘に戻る。(諸説ありますが)

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でも、振り付けには白鳥の羽ばたきが入っているんですね。

それが、

バレエダンサーの腕なのに、本当に白鳥が羽ばたいているように

みえるんですよ。

時々腕をすっとあげてポーズを作るのですが、

それは白鳥の長い首を表しているともいわれます。

 
紗弥さんはもともとの長身と

長い首、長い腕、そしてすらっととても綺麗な脚をお持ちで、

その腕の使い方が抜群でした。

100本の細かい骨が動いているように、なめらかに動かさなければ

ならないんですね。

悲しい運命の白鳥姫、オデット、素晴らしかったです。

 
そして、3幕に入り、

今度はオディールになって登場。

いやあ、この演じ分けも素晴らしかった。

なんとも色っぽい瞳で王子を見つめ、

そして誘惑するさまが、これが今までオデットを演じていた人か???

という感じで。。。。

そしてやっぱり、脚が抜群に綺麗でしたね。

やはり、脚と腕の表情が美しいと、舞台で素晴らしいラインが出るんですね。

 
でも! 褒めてばかりでもいけませんので??

一つだけ、気になったことが・・

このオディールには、王子とのグランパドドゥの中で32回フェッテの

見せ場があるんですが、

ここはギラギラしたオディールが、最後にテクニックをバシッと見せつけて、

王子の心にとどめを刺すシーンのはずなんですが、

 
あれっ???
 
紗弥さんのフェッテ、ふわふわふわっ。
 
ん??
急に今までアツくなっていた舞台の温度がす~~と下がって

しまいました。

いや、ミスがあったわけではないし、ぐらぐらしていたわけでもない。

ゆるゆるゆる^~~と優しい、ふわっとしたフェッテだったのです。
 

ダンサーは俳優さんと同じ。 役を演じます。

そしてバレエにはセリフがありませんから、

身体全体を使って、踊りとマイムで物語を紡ぐので、

ここでこのフェッテが出てきては。。。

ここは体幹のしっかりした、シャープでスピードのあるフェッテでないと

いけませんぜ・・・・。

 
やっぱり、踊りには人柄が出るのでしょうか。

紗弥さんはきっと、優しくて、そう、妖精のような方なのでしょう。

少し、惜しかったです。そう、ここだけ、惜しかった。

本当に妖艶で素敵なオディールでした。 

 

山本雅也さん、プリンシパル昇格後のジーグフリード王子

 
え~~~、 そして。

この日のジーグフリード王子は、山本雅也さん。

雅也さん、最近ではめきめきと上手になられて、

すっかりあか抜けて、

 
実は私が観に入ったこの日の前の彼の公演日に、

公演終了後に彼は、

 
プリンシパル・ソリスト の階級から

”プリンシパル” 

 
熊川さんから昇進を告げられていたのです。

公演終了後のカーテンコールの時に

熊川さんが舞台上へ登場、

お客さんの前で、”プリンシパル昇進” を告げたんです。

 
その後の初めての公演。
 

雅也くんはとにかくたたずまいが美しくて、”バレエ筋”がぴか一に美しい。

そして、熊川さんから伝授されているのでしょうか、

テクニックが最近、ぐんぐん、上達している気がします。

そのテクニックは、プリンシパル昇格後で、少し、力が入っていたように

みえました。

 
でも、紗弥さんとのケミストリーはばっちり。

雅也くんはもともと、踊りに力みが見えないタイプ。

(性格なのかな・・・・)

なので、テクニック以外は、ふわっとしている紗弥さんと

とてもマッチしていましたね。

 

Kバレエ白鳥の湖 その他素敵だったダンサーの方々

 
それはやっぱり、ロットバルトの杉野慧さん。

この日のロットバルトは最高でしたね。

彼はよく言うと躍動的なタイプなので、悪く言うと力みが見えるのですが、

流石、若きロットバルトとしてベテランの彼、

深い表現が感じ取れました。
 

彼を見ていると私、

オデットのことが大好きな若い悪魔、を感じるんですね。

そして、彼はもともとどこかの国の幸せな王子だったんだけれども、

魔法にかけられて、悪魔として孤独に生きてきた。

初めて好きになったオデットを取られたくない。

だから、初めて恋をする王子でないと、魔法が解けない、という

魔法をかけて、ジーグフリードに挑戦したのでは・・・と

あああ、これ、妄想です、全部妄想。

でも、この日のロットバルトはそんな深いところまで

私が勝手に感じちゃうほど、よかったです。

 

なんて、あんたが勝手に思ってるだけでしょ~~~って感じですが、

バレエの見方、ってそういうところなんですよ。

セリフのない世界。

解釈は人それぞれ。

どう解釈して楽しんでも、いいんですよ。

ダンサーもそれぞれ、自分たちで人それぞれの解釈で

踊ってらっしゃるのです。

 

そんなこんなで、今回の私の白鳥の湖鑑賞も終わりました。

次はいつ、どこのバレエ団の白鳥の湖を観るかな。

早くその機会が来て欲しいです。

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