バレエ好きな南帆です。
来る2018年5月に、Kバレエカンパニーは
コッペリア
という演目を上演します。
これも大好きな古典全幕バレエですよ♪
ではどんな演目、ストーリーだか見ていきましょうか。
3月に 全幕バレエの王道、”白鳥の湖” がありますし、
そのストーリー等はこちらで
少しご案内しておりますので、
よかったらご覧くださいませ。
さあ、コッペリアとはどんな作品??
白鳥の湖は高貴で切なく、美しい物語でした。
コッペリアはね、
とてもユーモラスで面白い作品なんですよ。
ではストーリーいってみましょうか。
コッペリア ストーリー
第一幕
とあるポーランドの農村。
コッペリウスという偏屈で変わり者の老人が暮らしています。
彼は人形作りの名人でコッペリアという理想の女性の
人形を作り、二階のバルコニーに置いています。
向かいの家にすむ少女スワニルダも、町の人たちも
彼女がお人形だとは知りません。
スワニルダと恋仲である町の青年フランツは
最近どうも、そのバルコニーで本を読んでいるコッペリアが
気になってしょうがないようなのです。
スワニルダは家の外から挨拶しても反応がないコッペリアと
そのコッペリアに夢中になっているフランツを見て
最近どうも御機嫌が斜めです。
ある日、外出したこっぺリウスは家の鍵を気が付かずに
落としてしまいました。
それを見つけたスワニルダ、
この変わり者の老人の家へ、友達と共に
忍び込むことを決意するのでした。
第二幕
薄暗く、気味の悪いコッぺリウスの家の中です。
そこへ6人の女友達を従えてスワニルダが忍び込んでいます。
人形が何体もあり、怖い。
最初は恐る恐るだったのですが、
コッペリアを含むすべてが人形だと分かったとたん
皆大笑い。
人形を動かしたり一緒に踊ったりしていると・・・・
コッペリウスが帰ってきて見つかってしまいました。
友達はすべて逃げ出して行ってしまいますが、
スワニルダだけはコッペリアの部屋へ隠れてしまいます。
そして彼女が企んだのは・・・。
人形のコッペリアに成りすますことでした。
そこへなんと、フランツがベランダから
コッペリア見たさに忍び込んできました。
フランツはすぐにコッペリウスの見つかってしまい、
コッペリウスは彼にお酒を飲ませて眠らせてしまいます。
そしてそこから魂を抜き、コッペリアに吹き込もうとするのです。
そして奥からコッペリアを出してきますが・・・
そこには既にコッペリアの服に着替えたスワニルダが座っていたのです。
そこからコッペリアのふりをしたスワニルダと
老人コッペリウスのコミカルな掛け合いが始まります。
スワニルダは
魂が吹き込まれた人形の振りをして
巧みにコッペリウスを喜ばせているのですが・・・。
最後にはフランツをたたき起こし、
コッペリアは人形だったと暴露し、
二人は手を取り合って逃げていきます。
後には服を脱がされ哀れな姿になったコッペリアと
騙されて絶望してしまったコッペリウスが残り、
二幕の幕は閉じます。
第三幕
仲直りしたスワニルダとフランツの婚礼の儀が行われます。
ここでは様々な踊りが披露されます。
「時」「曙」「祈り」「仕事」「結婚」「戦い」「平和」
最後の平和、の踊りは
スワニルダとフランツの*グランパドドゥに繋がる踊りになります。
* グランパドドゥ >>> 最初に男女が組んで踊り、
次に男性ソロ、女性ソロと続いて、最後にコーダ(男女で閉める踊り)
で構成される踊りのスタイル
最後にコッペリウスも機嫌を直し、登場するバージョンもあります。
そして皆で鐘を囲んで踊り、幕が下ります。
見どころ
なんといっても面白いのは
二幕の、コッペリウスとコッペリアに化けたスワニルダとの
掛け合いですね。
ここはある程度決まった振り付けはあるのですが、
音楽に合わせて面白おかしく見せるのが
演出者の腕の見せ所。
なんと私南帆は過去にバレエを習っていたころ、
スワニルダの友人役で舞台に立ったことあり(^^♪
いたずらっ子の役はとても面白く、
ユーモアに溢れた楽しい作品でしたね。
でも子供心に、
コッペリウスは何も悪くないのに、
なんでこんな悲しい思いをしなければならないんだろう、って
可哀そうになってしまった記憶があります。(笑)
後は3幕の各踊り。
そして今回はコッペリアはお人形だったからよかったけど、
これ、人間だったら、フランツは浮気してたのかなとか。
そんなしょうもないことを考えて、
スワニルダ、お灸をすえないと、今後もこやつはやるで~~~!
みたいな。
そんな感じなので、フランツ役の男性は
どこかユーモラスで、なんだか憎めない、能天気な
雰囲気を持っている人が配役されます。
今回は
井坂 文月 さん
山本 雅也 さん
篠宮 祐一 さん
といったお三方。
この写真は
山本 雅也さんのフランツと、小林美奈さんのスワニルダです。
二人ともどこかいたずらっぽい雰囲気を醸し出していますね。
私が観に行きたいのはこの山本さん、小林さんのコンビだけど、
今回は無理かなあ・・・。
山本雅也さんはローザンヌバレエコンクールで
3位に入賞した経歴を持つダンサーさん。
その時の審査員にはなんと、熊川哲也さんがいらしたのです。
小林美奈さんはロシアに留学経験を持つ、テクニックに優れ、キュートなルックスを持つ
印象的なバレリーナです。
それでは実際の配役表とスケジュールをご覧ください。
思わず笑ってしまうシーンもありますよ。
春も暖かくなってきたら、
お子さんを連れて観に行くのも楽しいと思います。
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