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Kバレエ「海賊」のあらすじを徹底解説!その美しい世界に誘われる!

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Kバレエカンパニー
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はじめに

バレエ好き、Kバレエ好き 南帆です。

「海賊」

は春から初夏に選ばれることが多い演目です。

海に生きる強い男たちのアツい物語だからでしょうかね。

 

漫画の「ワンピース」、映画の「パイレーツオブカリビアン」、ディズニーの

「カリブの海賊」、海賊をモチーフにした作品は以外とあり、ワンピースの

実写版が発表されてからは更にワイルドでエキゾチックなイメージが強まった感

があります。

バレエの海賊も例にもれず、ワイルドな男たちが登場、超絶技巧な踊りがたくさん

出てくる演目です。

 

バレエをごらんになったことのない方は ”白鳥の湖” や ”くるみ割り人形” ほど

インパクトがないかもしれません。

それもそのはず、”海賊” は、クラシックバレエですが、チャイコフスキーの3大バレエ等

と違って、ロシアで全幕が存在したものの、その他のヨーロッパに伝承されることがなく、

20世紀末まであの有名なグランパドドゥのみがガラ公演で踊られているくらいだったのです。

 

 

あらすじや使用する音楽も ”これ” というものが存在していなかったんですね。

なかなか全幕ものとして根付かず、音楽も、構成も、曖昧なままで。

20世紀末からやっと、欧米でも全幕が作られるようになりましたが、

曖昧さを逆手にとって、国内では初にしっかりした全幕を作り上げたのが、

世界の ”熊川哲也” さん、です。

今では国内でも 「海賊」全幕は上演され始めていますが、

今回はKバレエの 「海賊」のあらすじをご紹介してみたいと思います。

 

* この記事を読むとわかること

1. Kバレエの「海賊」のあらすじ、
2. 「海賊」の踊り、マイム、その他見どころと魅力。

 

 

Kバレエ「海賊」のあらすじとは?

Kバレエの「海賊」という演目を要約すると、

✅ 海賊船の親方 コンラッドとギリシャの娘メドーラの恋愛

✅ 海賊仲間ビルバンドの裏切り

✅ 海賊アリの運命

 

といった感じでしょうか。 ではそれぞれの場面の見どころと魅力も併せていってみましょう。

 

Kバレエ「海賊」メインの登場人物

 

画像はKバレエ「海賊」のパンフレットからお借りしております。

 

* コンラッド  >>>  海賊船のボス

* アリ >>>  海賊。コンラッドの忠実な奴隷。

* ビルバンド  >>>  海賊仲間。

* メドーラ  >>>  ギリシャの娘。グルナーラとは姉妹。

* グルナーラ  >>>  メドーラの姉。

* ランケデム >>> 奴隷商人。

 

 

Kバレエ海賊 プロローグ

7つの海を制覇する、コンラッド率いる海賊軍団は向かうところ敵なし。

他の船を襲っては欲しいものを手にして航海を続けていたが、

あるとき嵐に逢い難破してギリシャの浜辺に打ち上げられる。

 

1幕 1場 ギリシャの浜辺

 

美しい姉妹、メドーラとグルナーラ、少女たちが浜辺に来て、

怪我をしている海賊のビルバンド、アリ、親方のコンラッドと出会う。

重傷を負っているコンラッドメドーラは水を与え、

介抱すると、コンラッドは彼女の美しさに目を奪われる。

そこへ奴隷商人ランケデムがやってきて、少女たちをさらっていってしまう。

彼女らをその場で救いきれなかったコンラッド一行は

彼女らを救い出すことを決意するのだった。

 

1幕 2場 奴隷市場

金持ちたちが集まり、ランケデムを中心に奴隷売買が行われている。

物乞いたちも金持ちたちの周りに群がり、金銭的なおこぼれを

拾おうとしている。

コンラッド、アリ、ビルバンドの3人は変装をしてその場に紛れ込んだ。

まずグルナーラが競りにかかると、その美しさに

金持ちたちが金を積むが、上客の富豪、サイードパシャ

彼女を競り落とす。

メドーラの番になるとさらにその美しさに皆が息を飲み、

パシャは彼女をも競り落とすが、そこでコンラッド、

アリ、ビルバンドが暴れて彼女を取り戻し、去っていく。

 

この場面の魅力と観どころ

南帆
南帆

舞台装置とお衣装がとにかく煌びやか。舞台が
眩しいと思います。

他に見どころはありますか?

南帆
南帆

ここではガラ公演でも取り上げられる
”ランデケムとグルナーラのパドドゥ”
がありますので、見どころですね。
ランデケムと嫌がるグルナーラの
踊りです。

 

南帆
南帆

あと、グルナーラのバリエーションに
”エスメラルダのバリエーションの曲が
使われている部分があります。

 

2幕 1場 洞窟

メドーラを取り戻した3人は洞窟にたどり着き、他の海賊たちも

交えて宴が始まる。

盛り上がったところで、荒くれ者のビルバンド

奴隷市場から連れてきたパレスチナの女性たちを洞窟へ招き入れる。

コンラッドはそれをたしなめるが、コンラッドに不信感を抱き始めていた

ビルバンドは不機嫌になる。

宴が終わった後 コンラッドメドーラ二人でいる

ところを、奴隷市場から捉えてきたランケデムビルバンド

顔を隠し、手を組んで襲い、コンラッドを眠らせ、メドーラは再びさらわれて

しまうのだった。

その時ビルバンドメドーラがナイフを振りかざしたことにより傷を

負い、助けを請うがランケデムビルバンドを蹴り飛ばし、

メドーラを連れて去ってしまう。

コンラッドが目覚めてアリも含め皆でメドーラを救いに行こうとしたときに

ビルバンドはあたかも自分も犠牲者のような顔をしてそこに加わる。

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この場面の魅力と見どころ

この場面ではメドーラが救出され、一時の安らぎを過ごす面々の

姿が前半分に描かれます。ここがこの演目の一番の見どころ

思っています。

海賊たちのコンラッドへの忠誠心と団結力が踊りになって現れます。

実は 熊川哲也さんはこの 奴隷”アリ”を十八番とされてきて、

この海賊、特に男性ダンサーたちを前面に押し出した場面は特別に

思い入れがあると思わざるを得ません。力強く、彼らの筋肉や瞬発力を

感じる素晴らしい踊りの数々です。

そして、ここで、有名な ”海賊のグランパドドゥ” が踊られます。

Kバレエの場合は、コンラッドも加わった ”グランパドトロワ” に

なっています。

 

熊川哲也さんの”アリ”のソロ(バリエーション)の部分です。

グランパドトロワの中で踊られます。

 

熊川哲也 海賊 アリのバリエーション(ソロ)

 

回転の安定やジャンプなどはいわずもがな、身体から溢れる

表現力! 彼のアリは最高です。穴が開くほど観てしまう。。。

この彼はもう30歳を過ぎていて、右足に大けがをした後でしたので

テクニック的なピークは過ぎていたのかもしれませんが、

荒くれ男としての大人の表現が合わさって何て魅力的なのでしょう。

 

そして、後半は ”同僚” ビルバンドの裏切りが・・・。

まさかランデケムと手を組んでしまうなんて。

そして物語は後半へ入っていくのです。

 

南帆
南帆

ビルバンドが二人を襲ったとき、顔を隠して
いたのがポイント。だからこの時点でコンラッドと
メドーラはビルバンドが裏切ったとは思って
いなかったんですね!

 

2幕 2場 サイードパシャのハーレム

サイードパシャが水煙草を吸いながらまどろんでいる。

グルナーラはうなだれながら仕えているがそこへランケデム

メドーラを連れてくる。

再会を喜ぶ姉妹。 逃げようとするが、パシャは許さない。

そこへ追ってきたコンラッド一行が乗り込んでくる。

ビルバンドランケデムを切り殺す。

パシャが宝石をかたに命乞いをするが、コンラッド

財宝、グルナーラとメドーラを取り返してその場から去ろうと

したところで、メドーラビルバンドの腕の傷を見つけ、

彼が裏切り者であることをコンラッドへ告げる。

コンラッドビルバンドを殺そうとするが、思いとどまり、

メドーラと共にその場を去ろうとしたところ、

落ちていた鉄砲を拾ったビルバンドコンラッドへ向かい弾を放つ。

 

そこへアリが身を呈してコンラッドの前へ出る。弾はアリに命中、

アリは最後の力を振り絞ってビルバンドへ向かおうとして命尽きる。

コンラッドアリを抱きしめ、ビルバンドへ一発放ち、ビルバンドは絶命する。

 

この場面の魅力と見どころ

場面が変わって女性の衣装もまた変わり、煌びやかで豪華なので

注目です。 最初の水たばこのシーンでは夢の中の妖精?!の

群舞が美しいです。

ここでは話の展開がとても速く、音楽も盛り上がりを

見せます。

最後にアリがコンラッドを庇ってビルバンドの前へ飛び出すところ

は思わず涙が出てしまうくらい展開がうまく作られています。

 

南帆
南帆

主人を庇って飛び出す・・
少し日本人ぽい??

 

エピローグ

コンラッドメドーラが二人で海賊船に・・・

コンラッドは海賊の頭から足を洗うことを誓って、

新たな旅に出るのだった。

アリがいつも身に着けていた白い羽を海に流して・・・。

 

 

こんなカッコいい熊川さんがDVDでも観られます。

 

 

まとめ

Kバレエ「海賊」上演時間

 

今までの上演時間は以下です。

これからもアップデートがあると思われますので、

変わる可能性はあります。

————————

一幕 50分

休憩 25分

二幕 60分

———————–

 

シンプルなあらすじの中に恋愛、裏切り、男臭さ、などが

まとめられ、美しい音楽と踊り、マイムで物語が紡がれていきます。

 

熊川さんがアリを踊られることは”多分” ないでしょう。(涙)

それは惜しいですが、この全幕 ”海賊” には彼の魂が込められています。

その舞台装置、衣装、音楽、そしてダンサー!!

 

ストーリーはざっとお分かりいただけたでしょうか?

熊川さんの全幕バレエはストーリーに曖昧なところがなく、

全ての登場人物に意味を持たせることを意識して作られて

いるそうですので、言葉はありませんが、

上記を読んでいただき、ストーリーを頭に入れておいていただけると

ダンサーの踊りや表情に注目できて楽しめると思います!

再演を楽しみにいたしましょう。

 

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