お局さんの南帆です。
先日は前の会社に居た30代の女性の
歓迎会でのお話をしました。
雄太くんは彼女の息子さんです。
幼稚園生です。
翌日になりました。
朝、私は彼女と事務所で珍しく顔を合わせました。
彼女は私を見るなり、
”あ~~、昨日はどうもありがとうございましたあ~~”
と。
私はその後が気になっていたので、
”いいえ~~、それはそうと、あの後はまっすぐ帰ったの?”
”はい~~、帰りましたよ~~”
そうか、それは良かった。
そのあと、またまた、びっくりすることをおっしゃって。
”わたし~~、いつも飲み会は雄太連れてくんですけど~~、
前はいつも2次会、3次会まで付き合ってたら、
翌日 雄太父兄参観日で、
見てたらコックリ、コックリしちゃって。
こりゃ、早く帰らなきゃと思って、最近は早く帰ってんですよ”
え??
あ~~~~、そう。
”そうそう、この前も私、飲みすぎで気持ち悪くなっちゃって、
夜便器とお友達になってそのまま寝ちゃったら、
翌朝あの子がご飯炊いといてくれた、ってのもありましたね~~、ははは”
え??
だってあの子、
幼稚園生じゃ、なかったっけ???
私は目がテンになってしまい、
二の句が告げなくなってしまいました。
そこから私の彼女に対する嫌悪感は増し。。。
ああ、こうやって人間関係って崩れていくのね・・・・
と客観的にみる自分も居たりして。 (笑)
そのころ私たちの部署は
月に一回飲み会を開く、という妙なルールがありました。
(それもチョー苦痛だったんだけれど)
気が付いてみると
彼女が幹事を引き受けているし。 (呆)
それは構わないにしても、
そりゃ~、彼女の家族のことは彼女の勝手かもしれないけど。
どうにも私には
雄太くんが不憫すぎて
なんとかならんもんなのかと悶々としていましたよ。。。
そのころになるといろいろな噂が耳に入るようになりました。
どうも彼女はうちの課に派遣さんとして入ったのに、
よその課の飲み会も
”あそこの課は呼んでくれたのに、なんでこっちは呼んでくれないのぉ~~”
と言っては飲み会に参加し、
例外なく息子くんを連れてきて、
ある課の男性は、
”だってさ~、連れてきて全然面倒見ないんだもん、俺が最後まで面倒見たよ”
とおっしゃり、
どうも違う課の20歳の子と付き合い始めたという話になったり。。。
どうなっとんねん。
そして、
会社の夏のお祭りでは、
うちの課から
”熟女パブをやる”
という企画を提案し、
それ、熟女って、はっきり言って、私と私より少し年上の先輩と、
少し年下の女性のことじゃん!
なのに何も相談なし (怒)(笑)
なんかもう、
笑っちゃう訳なんですが、結局、
私より年上の先輩は怒っちゃうし、
私は接待でそちらに注力できなくなり、
結局企画した本人と若い子でミニスカートをはいて
屋台やっていました (笑)
でね、
接待終わった私が現場へ行くと、
雄太くんが一人甚平を着て、
床におもちゃを散らかして遊んでいました。
社員は皆家族を連れてきて楽しむ夏の行事。
彼の面倒を見る人はいなかったんですね。
彼の足元を見ると、
サンダルのひもが切れてぼろぼろ。
私は彼のところにお菓子を持って行って
一緒に食べ、おもちゃを片付けました。
お母さんは皆さんにお愛想して。
雄太くん、寂しかったよね。
こんなの、慣れないよね。
彼女の仕事ぶりはすごいのかもしれない。
でも
将来ある子供は世界の財産です。
会社の人たちだって、結局、
見てみないふりして、
彼女を都合よく使いたいだけなんじゃない。
そしてね、
彼女にもきついことを言ってしまえば、
会社の人たちはあなたの息子のベビーシッターでもありません。
そうこうしているうちに
”雄太が幼稚園に行かなくなった。
しきりにお腹が痛いと言って、家から出たがらない。
いじめられているのかもしれない。
だから会社をしばらく休ませてほしい”
と会社に彼女から連絡が入ったのです。
そして、
結局彼女はそれ以降会社へ来ることはありませんでした。
胸が痛みます。
雄太くん、まだあんなに小さいのに。
いっぱいいろんな感情を背負っていたんだろうな。
そして
どう思われようとも
自分の考えを彼女にはっきり言えばよかったのかと
少し後悔しています。
大きなお世話のお局さんと言われても。
これからは働く女性、お母さんはもっと増えていきます。
やっぱり、子供はお母さんが大好き。
働きながらもやっぱり
子供にしっかり向き合ってあげなければいけない。
忙しくても、お母さんはたった一人なんだし。
時間の長さではなくても
精いっぱいの愛情で接してあげなければいけないのです。
そして本音を言えば
会社の人を頼っちゃいけないなんて言わないんだよ。
色々な事情があって、ご縁があって入った会社なんだから、
助け合うことはあるでしょう。
でも最低限、お世話になりますとか、すみません、の一言は
言わなくちゃね。
”仕事”だけでなく、そういう人間力も必要。
それを実感した出来事でした。
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