こんにちは。
直径15センチの肝嚢胞(かんのうほう)が見つかって、
手術をすることになりました。
入院は手術日の前日の午前10:30am.
そこからどんな手順で進んでいったのでしょう。
肝嚢胞(かんのうほう)手術前日、入院
前回の診察の時に10:30までに入院担当カウンターへ行くように
言われていました。
そこで手続きと、栄養士さんの面談がありました。
牛乳は飲めますか?と聞かれ、大好きです、と返事。
手続きの際は、診察券を渡し、レンタルのAセットを申し込み。
Aセットとは病院側で準備してくれたものです。
Aセットについては、”入院するときに必要なもの” ↓
次に様々な書類を提出しました。で、これは肝嚢胞の手術に限ったことではないと
思うのですが、
前金 現金が必要でした。 (病院によるかな?)
はい、10万円。
そして、もう一つ、”保証人” が必要です。
世帯の違う、保証人が二人。
私は実はおひとりさまでして、一人息子がおりますが、
一人はその息子に、親は高齢ですのでお願いできなく、
すみませんが・・・と言ったら一人で了承していただけました。
コロコロを引っ張って、大部屋へ。
その日は、シャワーを浴び、そのあとのスケジュールは
- 麻酔科の先生に説明を受ける。
- 主治医の先生に手術の説明を受ける。
でした。
余談ですが、看護師さんが、皆、可愛い~!
昔、私、お産した時とか、ハキハキ系の年配女性が多かった気がしたけど、
娘がいないので、娘のような気がして、優しくしてもらって、嬉しかったです。
手術にあたり、全身麻酔やそのほか麻酔の説明
麻酔科の先生のところへ行きました。
この、肝嚢胞(かんのうほう)腹腔鏡下開窓術は、
全身麻酔で行います。
こちらの病院で採用している、麻酔の説明でした。
腹腔鏡下のみで行うのであれば、
”全身麻酔” のみでOKだという判断でした。
全身麻酔、は点滴から静脈を通って麻酔薬を入れるやり方で、
その後意識がなくなってから、器官へ管を入れ、麻酔ガスを
吸い続けるようにし、麻酔をかけ続けます。
器官へ管を入れることで、術後喉が痛くなったり、声が出づらくなったり
することがあります。
私の場合、肝嚢胞(かんのうほう)の場所によっては
開腹、の可能性もありましたので、このやり方プラス
硬膜外麻酔もやることになりました。
これは、まだ全身麻酔をかける前に
横向きになって膝を抱え、背中を丸くして、
背中に針を刺して脊髄の近くに麻酔薬を注射し、
麻酔薬を持続的に投与し続けて傷の痛みを和らげる
効果があるものです。
術前のアンケート? で、痛みに弱く、怖い、としつこく
書いておいたので、考慮していただけたのかも、しれません。(汗)
それともう一つ、術後の苦痛を和らげるため、神経ブロックという
鎮痛剤を使ってもらいました。
痛みを感じたら、自分で袋状のボタンを押せる、といったものでした。
実際の外科手術の説明
主治医の先生が改めて、手術の概要について説明してくれました。
直径15センチの肝嚢胞は肝臓と、肝臓を覆った膜の間に
あり、まず膜を剥がして、クレーターのように肝臓に密着している
部分はそのままメスを入れないでおくということ、
(胆汁が漏れたりなどの二次災害が起こる可能性がある)
その上側を切り取って切除してしまう、ということでした。
で、肺の方へ上がっているので、もしかしたら開腹の可能性がある、
というのは変わりませんでした。
肝嚢胞(かんのうほう)手術前日の食事、その他の準備など
晩御飯は普通に食べ、飲み物は当日の朝、6:00迄、という
指示を受けました。
シャワーを浴びてから、可愛い看護師さんがオヘソのお掃除を
してくれました。
(傷の治りがよくなるそうです)
そして寝る前、夜の9:00頃、下剤をいただきました。
翌朝のお通じ用ですね。
思わず私、
”浣腸はしないんですか?”
と聞いてみました。
なんと、しないそうです!!
いやいや、実は私、昔子宮筋腫の手術をした時に、
手術そのものよりも、浣腸が痛くてつらくてたまらなかったので、
すごくほっとしました。(変かな)
肝嚢胞(かんのうほう)手術当日 !!
手術は朝、9:00からでした。
やっぱり、よくは眠れませんでしたね・・・・。
パジャマを着て、髪を束ね、
弾性ストッキング(血栓予防のストッキング)を履き、
看護師さんと一緒に、手術室まで歩いて行きました。
手術室の中へ入ると、緊張感が走りますね・・・。
やっぱり若い、可愛い、と思われる女性がいっぱい、
手術着に身を包んで、てきぱき動いていました・・・。
皆、すごいな・・・・。
よろしくお願いします・・・・ てな感じで、
ベッドに横になります。
パジャマを脱ぎ、何か違うもので覆われて、
横を向き背中に硬膜外麻酔の針を刺していただき、
麻酔の準備が始まっていきます・・・。
ここで、また人間模様・・・
女性陣はいろいろやってくれて、
”え~~ん、怖いんですけどぉ~~~”
と泣き言を言うと、
大丈夫ですよ~~、寝ちゃいますからね~~~
とテキパキ。
そこへ、可愛らしい男性が。
”よろしくお願いします!! 麻酔の〇〇です
では、麻酔していきます”
見ていると、一生懸命、左の手首に針を刺そうとしている。
”あれっ??? 大丈夫かな??そこに刺すの ?”
ちょっとじっと見ちゃったんですが、刺さんなくて焦ってるように
見えたんですよね。
ほんとに大丈夫???と思っていたら、
美人な先輩登場!!!
”ほら!!!!〇〇は?〇〇はどうなってる?”
と彼に対して質問。
あ~だこ~だとしどろもどろな彼に
”なにしてんだよ??!!! 幼稚園生かお前はっ!!!” と
一喝 (笑)
うわ~~~戦場だ~~~ (笑)
彼女は私の方を向くと、
”麻酔の〇〇です。よろしくお願いします。 では、静脈にお薬を
入れていきますからね” とにっこり。
それで安心した私???
目をつむると、もうそこからは眠りに落ちてしまいました。
肝嚢胞(かんのうほう)の手術後
”終わりましたよ~~、〇〇さ~~ん”
の声で目覚めた私。 気が付くと、集中治療室みたいなところで、
点滴や、背中への麻酔、神経ブロックの袋ボタンなどに
囲まれて、だんだんと意識が戻っていきました。
先生が立ち寄ってくれて、
腹腔鏡下の手術が成功し、開腹には至らなかったことを
聞き、ほっと安堵。。。
手術後はやっぱり、傷口の痛み、それから頭痛と吐き気がやたらありましたね。
でも、神経ブロックで自分で痛み止めを入れられたので、
傷口も小さかったせいか、すぐに痛みはなくなりました。
いやあ、でもその後2日間くらい、頭痛と吐き気は続きました。
ご飯も、2日間くらいは食べられなかったですね。
あまりにも酷かったので、薬を処方してもらったら、
強かったのか、今度は胃が痛くなってしまい、胃の薬を出して
もらいました。 結局、9日間の入院でしたが、
その半分くらいは頭痛、吐き気、胃の痛み、といった感じ。
あと、器官に管が入っていたせいで、すぐには声が出なかったのと、
のどがイガイガで、咳がよく出たので、少しお腹に響きました。
咳は出るたびに水分を取って押さえていましたね。
肝嚢胞(かんのうほう)腹腔鏡下開窓術 手術時間はどれくらい?
手術時間ですが、9:00に手術室へ入り、終了したのは
12:00前でした。
(きちっとした時間はまた聞きなのでわかんなかったですが・・・)
麻酔の時間も含めてですから、手術自体は、2時間くらい、だったのかな?
まとめ
嚢胞にお水がたまっていたのをドレナージしたわけですが、
嚢胞から排出されたお水は、なんと1.5リットルだったそうです。
ひえ~~!!! そんなに溜まっていたのね。
経過観察でもよかったと言っても、
やっぱり、出せてよかったんじゃないか・・・って気がします。
術後3日間くらいは、液体を出し切るための管と袋もついてました。
痛み止めの鎮痛剤の袋は2日くらいで取れてしまいます。
でも、すごいなと思ったのは、
ほんとに、傷口が痛い、と唸っていたのは手術後数時間。
肝嚢胞手術の苦痛のコントロールをうまくやっているんだなと、痛感します。
あの、麻酔科の男の子、目をきらきらさせながら、
その後お部屋を訪れてくださいました。
”麻酔科の〇〇です。 お加減はいかがですか?”
”うん、麻酔がきいていたから、バッチリだったよ”
”そうですか! 何かあったら何でも言ってください”
”は~~~い、頑張ってね(^^♪”
聞きようによってはちょっと怖い会話でしたが、
経験を重ねて頑張ってほしいものです。(汗)
以上、 私の肝嚢胞腹腔鏡下開窓術レポートでございました。
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