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きんぴらごぼうの きんぴら、の意味ってなに?語源と料理にまつわる話

お局さんのつぶやき

こんにちは。

とても有名な食べ物、”きんぴらごぼう” ってありますよね?

ゴボウは繊維の多い、とてもおいしくて近しい野菜ですが、

そういえば、”きんぴら” ってどういう意味?って

思ったこと、ありません?

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思えばきんぴらごぼうって、あまりに身近すぎて、

ゴボウを食べる調理法で一番多い、って言っても過言でないほどだし、

あんまり考えたこともなかったと思うんですけど。

今回私がなんでそんなこと思いついたかというとですね、

 
先日、入院していまして。

 
病院のご飯を食べていたんですよ。

ある日のメニューをいつもの通り、

ん、病院食はやっぱり味が薄いけど、これも身体のためかな

なんていいほうに考えながら噛みしめていて。

ふと、一つの小鉢に目が行って。

ん? これはなにかな? と思って、一緒にもらった

献立メモを見たんですね。

そしたらそこに、他のおかずと一緒に書いてあったのが、

 
さつまいものきんぴら
 

でした。

その小鉢には、どう見てもフキの煮物のような色の、

5~6センチの短冊切りの ”さつまいも” が6~7本

盛り付けてあったのです。

その時、私は思いました。

 
”きんぴら” って、どんな意味があるんだろう?

そこから、この調理法も、きんぴら??

と思って調べてみたんですね。

 

見て見て。さつまいものきんぴら・・・って、食べちゃった後じゃん! 遅いわ!
でも、煮物っぽいですよね ↓


 

きんぴらの語源はなんなのか

 

ではそのきんぴら、語源はなんなのかを調べてみました。
 

皆さん、小さいころ、一度は ”マサカリかついだ 金太郎” という

お話を親御さんにしてもらったことはないでしょうか?

足柄山で誕生した、気は優しくて、力持ちの男の子、金太郎。

 

クマと相撲を取ったり、木を倒して、

その木を橋のように渡して、動物たちが川を渡れるようにしたりしたとの

逸話が残っています。

ある時、強い侍を探していた源頼光に見初められ、

坂田金時(きんとき)として頼光に仕え、

55歳の時、病気で亡くなったとされています。

(実在の人物かどうかは、未だに諸説あるようですが・・・)

 

その金太郎さんの息子 として生まれた、坂田金平(きんぴら)
 

親と同様、次世代の力持ち、ということで、江戸時代、彼を主人公にした金平浄瑠璃が流行したのです。

実はこの金平は、架空の設定だったようですね。その浄瑠璃は怪力の持ち主金平が次々と悪者を退治していくという

荒唐無稽な物語で大人気になりました。

 

これが起源になり、「金平」は強いもの・丈夫なものの代名詞のように言われるようになり、

 

”歯ごたえのある太くて丈夫な野菜”

 
”そんな野菜を利用して、砂糖と醤油、そしてピリ辛唐辛子を

まぶして炒めた料理”
 
をきんぴらと呼ぶようになったそうです。 

”きんぴらごぼう” はその代表的なものですよね、

食べると精もつきますから、きんぴらの代表って感じ。
 

なるほど~~~~。

そしてその後、ゴボウだけにかかわらず、

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ニンジンや大根の皮、野菜の茎等、歯ごたえのある

固い野菜にそのような味付けをするものも、

金平〇〇、もしくは〇〇の金平、と呼ぶようになったようですね。

 

といったところで振り返った私。

ん? さつまいものきんぴら????

 
さつまいもは確かにそのままだったら、固いけど・・・・

私が入院中に食べた ”さつまいものきんぴら” は

柔らかくて、

形は千切りだったけど、

ふわっと噛んだら柔らかかった・・・。

そして、砂糖と醤油の味ではあったけど、

すっかり、煮てありましたよ!!

カラの小鉢に煮汁が残ってますよね~~~??

 

だから、 病院の皆さま、

厳密にいうと、

 
いただいた、献立は、

”さつまいものきんぴら” ではありません・・・・。

 

おあとがよろしいようで。

え? よろしくないかな。
 

さつまいものきんぴらってないのかな?? と思って調べたら、

ありました、ありました、いっぱい!!

お献立のサイトとかで・・・・。

それを見ると、さつまいもは千切りにして、水に浸してアクを抜き、

そのまま、炒めてるのです! (煮ません)

味付けは、バター醤油だったり、あまり、ピリ辛にはしないようだけど。。。

これなら確かに、歯ごたえが楽しめそうです。

 

そして、なんと!

 
”こんにゃくのきんぴら”
 
というメニューもありましたですね。

こんにゃくは ”固くない” の真逆ですからね。

ただ味付けとしては、砂糖、しょうゆ、そして唐辛子や七味で炒める、

という調理法はきんぴらごぼうと一緒!!

これは調理法だけ採用したケースと言えるんですね。

もはや、なんでもいいんかな。

 
しかし!

”きんぴら” の大元は、

固い、丈夫、太い、からきているのは

間違いないです(^^♪

 

金平、が語源となっているものその他

 
■ 金平糖(こんぺいとう)
 
確かに固いお菓子ですよね。 ポルトガル語でお菓子を
”コンフェイスト” と呼びますが、
それに ”金平” を合わせて 日本語化したもの。
 

■ 金平縞 (きんぴらじま)
 
太くて荒い縞織物を指す。
 
■ 金平足袋 (きんぴらたび)
 
非常に丈夫に作ってある足袋
■ 金平糊
 
にかわを混ぜてねばりけを強くした糊。

 
すごい !  金平糖はきんぴらごぼうの親戚とも言えるかも

しれないですね!!
 
 

ちなみに、”金時豆” は、金平さんのお父さんの名前に

由来していますが、

その肌の色が赤かったために、つけられたそうですよ。

 
金時豆 

 

おあとがよろしいようで。

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