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Kバレエカンパニー 白鳥の湖を観ての感想 

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Kバレエカンパニー
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全国のバレエファンの皆様こんにちは!

バレエ好きな南帆です。

3月24日(土)にKバレエカンパニー ”白鳥の湖” を

2公演観てきました。

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白鳥の湖、は言わずと知れた、クラシックバレエの

代表的な全幕物です。

週末は 

マチネ (昼公演)

ソワレ (夜公演)

と2公演行われることが多いです。

さて、待ちに待ったこの日のマチネ公演の主役の

白鳥オデット、黒鳥オディールと両役を踊るのは、

先日、公開リハーサルでしごかれていた??

矢内千夏さん。

彼女は2年前に初めて、19歳という若さでこの役を射止め、

初主演を大成功に導いた方です。

私はその時も拝見したのですが、

その衝撃は未だに脳裏に焼き付いています。

彼女の魅力は追々お話していくとして、

この日のマチネ公演についてお話ししましょう。

開演は 12:30.

劇場の明かりが暗くなり、静かになると、

オーケストラのコンサートマスターが登場し、まず

客席に向かって、ご挨拶。

そして、オーケストラの皆さんが客席に向かいご挨拶し、

ゆっくり序章の静かな音楽を奏で始めます。

私の感想なんですが、

”白鳥の湖” は白鳥を表すとき、オーボエの調べが

よく使われます。 鳴き声のモチーフなんでしょうね?

幕が開いて、

オデットが白鳥に変えられてしまうところから場面は始まり、

そのあと

賑やかな宮殿の場面になります。

白鳥の湖 一幕

ジーグフリード王子の20歳の誕生日を祝う場面、これが

一幕ですね。

王子の親友のベンノに 佐野朋太郎さん。

Kバレエではこのベンノ役には踊りのテクニックのある人が

配役されて舞台にスパイスを加えていますが、

カンパニーによっては道化(ピエロ)役になっているところも

ありますね。

昔の宮殿には、皆を笑わせる、ピエロ、という存在が

あったようで、バレエにはよく登場します。

このマチネ公演には佐野さんを始めとして

若い方たちがたくさん配役されていましたね。

佐野さんは昨年10月のKバレエ世界初演 ”クレオパトラ”で、

ガイド役に配役されて、素晴らしいテクニックを披露

されていました。

今回のベンノとしては、う~~ん、ちょっと惜しかった!

結構ふらついたところが多くて。軸が見えなかったです。

でも、これからですから、頑張ってほしい方ですね。

今回のパドトロワ(3人の踊り、白鳥の湖の場合は男性一人と

女性二人)は

篠宮祐一さん、戸田梨紗子さん、佐伯美帆さん。

篠宮さんは Kバレエの中のイケメンユニット

”バレエジェンツ” の一員で、テクニックもあり、

コメディタッチの役も似合う人。

フレッシュな3人の踊りは可もなく、不可もなく??
 
 

何回見ても思うのですけど、

Kバレエの舞台装置、お衣装は本当にゴージャス。

隅々まで手が行き届いている感じがします。

バレエ団によっては、すごくシンプルなデザインだったりして、

そして舞台装置も割と原材料??!がイメージされてしまったり

することもあり。。。  

現実から離れて別の世界へ連れて行っていただくには

やはり、これくらいのほうがいいな・・・。

そして王子の母の女王が登場して、

”誕生日のプレゼントは 弓よ。

明日は各国のお嬢さんたちを招待してあるから

お嫁さんを決めるのよ!” のシーン。

今回の母君役は 首から肩のラインがとても美しい、

山田蘭さん。 優雅です。
 
 

しかし、誕生日に何故 弓だったのだろうな。

それを持って、友人と共に、

独身最後、とばかりに湖のほとりに出かけて行ったのですからね。

運命ですよね。

 
 

そして幕が下り、オーケストラの演奏にて、場が繋がれて、

2幕へ入っていきます。。

白鳥の湖 二幕

暗い湖のほとり、そして、

ここで24羽の白鳥とオデットに王子は出会うのです。
 
 

矢内千夏さん登場!
 
 

ここは音楽も合わせて、すごく情緒的で涙が溢れます。 

悪魔ロットバルトに白鳥にされてしまい、

夜だけ人間に戻れると自分の身の上を話すオデット。

私の矢内さんのオデットに対する感想。

”悲しい身の上、脆そう、優しい、はかない”、んだけど、

実は ”心が鋼のように強く、絶対折れない”

彼女の踊りからはそれが伝わってくるんです。

きっと表面上は脆そうなんだけど、絶対倒れてしまわない、

そんなオデット像を彼女は持っていたのではないかと。。。

意思の強い女性というかね。

そして振り付けとして、これは有名ですが、

羽ばたきがたくさん入っていますよね。

これはただ腕をばたばたさせるだけではないんですよ。

バレエ独特の腕の動きがあって、

話せばとっても長くなってしまうんですけど、

”100個の小さい骨が集まってできている腕”

のように、なめらかに、なめらかに、動かさなければいけないんです。

そして、よく見ていると、

腕の先だけを動かしているのではありません。

腕は肩甲骨から動いているんです。それがバレエの動きなんですね。

クラシックバレエは決められた基礎がありますので、

それに基づいて踊りが作られているんですよ。

矢内さんの腕の動きも素晴らしく滑らかで、やはり

体中から踊りを通して、感情が溢れてきていますね。
 

そうそう、忘れていた! (笑)

ジーグフリード王子は この方も、あのイケメンユニットの

バレエジェンツ、の

栗山 廉さん。

彼はほんとうにイケメンで。 身長180cmあって、

顔は彫の深い二枚目なんです。

このジーグフリード王子は、まだ恋をしたことがなくて、

そこからオデットに恋をして大人の男性になっていくんですね。

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彼も矢内さんと一緒で2回目の抜擢です。

表現やルックスは申し分ない。

しかし!! テクニックをもう少し練習して!

やはりバレエが他の舞台と違うのは、

言葉がなく、踊りで物語を語っていくところ。

そして回転やジャンプで魅せなければいけない部分も

あるところ。

(もちろんそれだけじゃだめなんだけれど)

熊川さんによると、彼のザンレールはとても美しい、らしい。

(ザンレール・・・ジャンプしながら回転して着地)

回転を決めよう、廉くん!
 

オデットが、この魔力を解くには、まだ恋を知らない若者に

愛を誓ってもらうことが必要だと告げ、

王子の

”明日のパーティに是非来てください。そこであなたを

花嫁に選びます”

という宣言と、

しっぽりとした、王子とオデットの踊り、白鳥たちの踊りで

2幕の幕が下ります。

この24羽の白鳥はコールドバレエと呼ばれ、所謂、群舞、なのですが、

Kバレエの群舞はその一糸乱れぬ舞踊で有名です。

白鳥たちが舞って、様々なフォーメーションを作るのですが、

そのスピード感までがコントロールされているようで、

とても美しいですよ。

白鳥の湖 三幕

さて、また宮廷の舞踏会のシーンになります。

6人の各国からのお姫様が花嫁候補として招待されています。

ここでまたベンノが踊って場を盛り上げます。

王子の家庭教師の老人がコミックな動きを見せています。

王子は湖のほとりで手にしたオデットの羽を持ち、

彼女がいつ訪れるか気が気でありません。

6人の姫が踊っても心ここにあらずです。

ここで悪魔ロットバルトが王子をだますため、

自分の娘、オディールを

連れて登場し、雰囲気ががらっと変わってしまいます。。。

王子は少しお馬鹿さんなのか、

オディールをオデットと間違えてしまうのです。

このオディールは2役で 矢内千夏さんが演じています。

2幕のしっぽりと柔らかく、艶やかで、芯の強いオデットと

逆で、

セクシーでギラギラしたオディールを

矢内千夏さんは見事に演じました。

彼女の目力というのが素晴らしくて、

いやあ、こんな風にされたら、男性はイチコロなのかなと

思ってしまうくらい、妖艶でした。

王子とオディールのグランパドドゥ (Kバレエの場合は

ロットバルトも入ってグランパドトロワ)

には、先日のリハーサルでも矢内さんが魅せた、

”32回グランフェッテ” が出てきますし、

ここが最高の3幕の盛り上がりです。

矢内さんの魅力はその演技力もさることながら、

そのバレエ独特のテクニックにもあるんですね。

彼女は32回フェッテの中に、普通の人はダブルを

入れるのですが、トリプルまで入れてきます。

(一回の回転がトリプル、それを32回転の中に入れてくるのです)

軸がしっかりしていて、ぶれるどころか、

客席に向かって、

”私の回転、ぶれませんから” という感じなのです。

それも、妖艶なんだけれど、下品でない。

存在感はばっちりなんだけれど、アピールに終始してない。

なんとも不思議な魅力のある人です。

さすが、若いのに熊川哲也さんが選んだ方と思わざるを得ません。
 

そして王子はすっかり、心を鷲掴みにされてしまい、

オディールに愛を誓ってしまうのです。

ロットバルトとオディールは高笑いを残して去っていきます。

王子ははっと目が覚めて、湖のほとりへ向かうのでした。
 
 

白鳥の湖 四幕

湖のほとりでオデットが白鳥たちと一緒に悲しんでいます。

王子が裏切り、私たちは一生この魔法が解けない。

王子が来てわびるのですが、

時すでに遅し。

オデットと王子は湖に身を投げてしまい、

愛の力でロットバルトは滅びてしまいます。

そして二人は天国で結ばれ、 幕となります。

この回のロットバルトは

これもイケメンユニット、バレエジェンツのメンバー、

杉野慧くんです。

だいたい今までのロットバルトのイメージは

本当に恐ろしい、悪魔の化身(鳥のフクロウの変化形らしい)

なのですが、

イケメンな彼のロットバルトの解釈は、

若い悪魔で、オデットを傍に置いておきたいばかりに

同じ鳥に姿を変えたというもの。

悪魔の形相ですが、どこか若くて、ひた向きな気持ちが

伝わって来ます。

私は、彼自身ももともとどこかの気高い王子で、

魔法をかけられ、こんな姿にされたまま生息し、

花を摘みに来たオデットに初めて恋をしたのではというふうに

思えました。

この日も若い王子にオデットを取られてなるものかという

そんな、悲しい背景が見えたような気がします。
 
 

まとめ

今回も泣かせていただきました。

そして若い矢内さんの好演に感動しました。

バレエにおいてテクニックと表現力を持ち合わせるのは

大変難しいことです。

それを彼女はこの若さにしてここまで魅せてくれたので

今後が楽しみです。

次回は5月のコッペリア。

彼女は主演ではありませんが、

また新しい才能を見つけに行きたいと思っています(^^♪

 
 

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